カナメ、自家消費向け小規模型太陽光発電システムを発売 戸建住宅に照準

 金属屋根の製造販売工事業、カナメ(本社・宇都宮市平出工業団地、社長・吉原正博氏)は今月から、小規模な太陽光発電システム「マイクロソーラー」を発売する。価格が下落する固定買取制度に準じた従来製品に対し、年々上昇する電気代を集中的に抑える狙いで開発。昼間電気を使用する家庭を念頭に全国区で自家消費の潜在ニーズを捕捉する。

 同システムは、パネルごとに小型のパワコンを付属し、パネルからケーブルを分電盤に接続する造り。パネル1枚(300W)から設置でき、3枚(900W)で一般的な戸建住宅で日中の電気をほぼまかなえるという。大きな屋根や広い遊休地、高額な初期投資が可能な世帯が手掛ける場合のように、接続箱や大型パワコンといった付属品が要らず、2平方メートルあれば導入できる。

 同社によると、従来の方式に比べ4~5割のコストダウンを実現する。すでに数件の施工実績があり、自社のホームページ(HP)には専用のWEBページを開設。今後は同社の屋根一体型太陽電池システム「カナメソーラールーフ」を取り扱う全国の販売代理店を通じて、戸建向けを中心に受注活動を展開していく。

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