住友鉱山など出資の豪銅鉱山、155億円で拡張開発

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 住友金属鉱山と住友商事は8日、出資する豪州ノースパークス銅鉱山の鉱山寿命延長に向けた拡張開発を実施すると発表した。両社と共同操業する中国の資源開発会社チャイナ・モリブデン社と既存鉱体の隣接部を拡張開発することで合意した。現在の年間生産量は銅精鉱量で約13万トン、銅生産量で約4万トン。今回の開発投資により鉱山寿命は現在の2025年から32年まで7年間延びる。費用は全体で2億豪ドル(約155億円)。

 自動車電動化やIoTの進展などで新たな需要が生まれ、これまで以上に銅の安定供給が求められる見通し。一方で世界的に鉱山の奥地化・高地化や鉱石品位の低下が進み、コスト競争力の高い新規優良案件への参画は難しい状況にある。効率的な採掘法の採用や自動化で低コスト操業できるノースパークス鉱山をさらに開発することで、安定供給体制を強化する。

 豪州ニューサウスウェールズ州中西部に位置するノースパークス鉱山には住友金属鉱山が13・3%出資しており今回の開発には2700万豪ドル(約20億円)を投資。住友商事は6・7%を出資しており1340万豪ドル(約10億円)を投資する。

 拡張開発する既存鉱体隣接部には24万トン相当の銅が確認されており、今月から開発工事をスタートさせる。約11キロメートルの坑内坑道を掘るほか、一次破砕機やコンベア設備を設置し22年半ばには完工させる計画。

 住友金属鉱山は既存鉱山の寿命延命にも取り組みつつ、引き続き権益シェア分銅生産量年間30万トンの長期ビジョン実現を目指していく。