母校で準優勝報告 桐蔭学園フィフティーン

 第98回全国高校ラグビー大会で準優勝した桐蔭学園フィフティーンが8日、横浜市青葉区の同校に戻り、生徒や学校関係者、家族らを前に準優勝を報告した。

 平成元年以降、東日本勢では最多となる6度目の決勝を戦った桐蔭は、大阪桐蔭(大阪第1)に24-26で惜敗。しかし、準決勝では第90回大会で両校優勝した6度優勝の宿敵・東福岡から「花園初勝利」を挙げるなど新たな歴史をつくった。

 大会注目選手の一人だったSH小西泰聖主将(3年)は「単独優勝という目標のために戦ってきて、最後まで自分たちの継続ラグビーをやり通せた。3年生はこれでバラバラになるけれど、ラグビー仲間としてこれからも切磋琢磨(せっさたくま)したい」と語った。

 初の単独制覇というタイトルこそ逃したが、藤原秀之監督(50)は「優勝経験もある古豪、強豪から一戦一戦、逆転をしながら勝ちを積み上げてきた。今回はこの(銀)色だけどこれからの人生を金色にしてほしい」と強調。岡田直哉校長は「残念、惜しかった、という言葉で終わってしまったかもしれないが、これからの試練も乗り越えていってほしい」と選手たちにエールを送っていた。

拍手で迎え入れられる桐蔭学園フィフティーン=桐蔭学園高

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