ドジャースがレイズからリリーフ右腕・シュルツを獲得

日本時間1月9日、ドジャースはレイズとの1対1のトレードを成立させ、マイナーリーグの右腕、ケイレブ・サンペンを放出する代わりにリリーフ右腕のハイメ・シュルツを獲得した。シュルツは日本時間1月5日にレイズがブルージェイズからオリバー・ドレイクを獲得した際にDFAとなっており、シュルツのポテンシャルに目を付けたドジャースがそれを拾った形。ドジャースはブルペンのデプスとしてシュルツを加え、40人枠は現在38枠が埋まった状態となっている。

現在27歳のシュルツは、昨季レイズでメジャーデビューを果たし、1先発を含む22試合に登板して2勝2敗、2ホールド、防御率5.64をマーク。被打率.175、奪三振率10.38という数字が示すように、自慢の球威はメジャーの舞台でも通用したが、与四球率5.04、被本塁打率1.78が示すように制球のレベルが低く、それが失点につながっていた。マイナーでは被本塁打こそ少ないものの、奪三振率や与四球率については同様の傾向が出ており、制球難を克服することがメジャーで活躍するための第一歩となるだろう。

一方、レイズへ移籍するサンペンは、昨年のドラフトでドジャースから20巡目指名を受けてプロ入りしたばかりの22歳の右腕である。昨季はルーキーリーグで11先発を含む13試合に登板して0勝2敗、防御率5.04という成績。しかし、30回1/3を投げて43三振を奪うなど、奪三振率は12.76の高水準で、与四球率2.67、被本塁打率0.59、K/BB4.78など、他にも悪くない数字が並んでいる。育成に長けたレイズのマイナー組織で順調に成長すれば、数年後には面白い存在となりそうだ。

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