心込め「おごさま盛り」餅600個 親鸞忌の供え物 雲仙・円福寺

 浄土真宗の開祖、親鸞聖人の命日(16日)に合わせて営む「御正忌(ごしょうき)報恩講」の供え物を作る「おごさま盛り」が8日、雲仙市瑞穂町の円福寺であり、住民約20人が熱心に取り組んだ。
 「おごさま」は、高さ約40センチの円筒形の土台に約2センチに丸めた餅約600個を並べてつけた供え物。毎年1月7日に住民が紅、白、緑の3色の餅をつき、8日におごさまを作る。報恩講は10日から16日まで。
 住民は小さな餅を一つずつ丁寧に土台に並べ、3色のおごさま4本と白一色の10本を約5時間かけて作り上げた。初めて3色のものを担当した池田信良さん(65)は「模様が崩れないように気を付けながら、心を込めて作った」と話した。

「おごさま盛り」に取り組む住民=雲仙市、円福寺

© 株式会社長崎新聞社