ジェーンズ邸移築、改めて理解求める 公開質問状に熊本市が回答

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平井英虎・経済観光局長(右端)から回答書について説明を受ける一新校区自治協議会の毛利秀士会長(右から2人目)ら=熊本市役所

 熊本地震で全壊した熊本市中央区水前寺公園の県指定重要文化財・洋学校教師館(ジェーンズ邸)の移築について、市は8日、創建地(同区古城町)周辺の住民らが提出していた公開質問状に文書で回答。市は水前寺江津湖公園での再建を決めたことについて「経緯の説明が不十分だった」と謝罪した上で、改めて理解を求めた。

 質問状は、創建地周辺への移築を求めてきた一新校区自治協議会など3団体の連名で、昨年10月29日に提出していた。

 市は「城域への移築は事実上困難」とこれまでの主張を改めて強調し、「本年度中に移築先の造成工事に着手し、復旧事業のスケジュールを明確にする」と説明。「情報提供の在り方や検討過程の説明が不十分で、理解いただけなかった点は申し訳ない」として、近く大西一史市長と面談の機会を設けるとしている。

 平井英虎・経済観光局長から回答書を受け取った同協議会の毛利秀士会長(76)は「1年近くも文書でやりとりをしたが、なんら進展していない。今後の対応は関係者で協議する」と話した。(酒森希)

(2019年1月9日付 熊本日日新聞朝刊掲載)