鷹ドラ2杉山、初日ブルペン入りでいきなりアピール 入来コーチ「回転強い」

ソフトバンクのドラフト2位・杉山一樹【写真:福谷佑介】

新人合同自主トレがスタート「去年から初日に入ると伝えていたので」

 ソフトバンクは9日、ファーム本拠地「HAWKS ベースボールパーク筑後」で新人合同自主トレをスタートさせた。ドラフト1位の甲斐野央投手、2位の杉山一樹投手ら支配下7選手、育成4選手の11選手がランニングやキャッチボールで汗を流した。

 合同自主トレ初日からアピールしたのは、2位の杉山だった。全体練習終了後には唯一、ブルペン入り。捕手を立たせたまま、カーブ、スライダーの変化球を交えて32球を投げて仕上がりの早さを見せ「去年から初日からブルペンに入ることは伝えていたので。まずまずでした」と汗を拭った。

 ソフトバンクの新人合同自主トレは例年、初日は軽めで終わる。飛ばし過ぎによる怪我を防止するためで、新人がいきなり初日にブルペン入りするのは異例といえる。それでも杉山は「誰かが(ブルペンに)入ったから入るというのはイヤだった。ボールを投げられるのは気持ちがいいです。まだ感覚的に違うところはあるので、そこは直していきたい」と話していた。

 すでに、入寮前の自主トレでも2度、ブルペンに入っていた右腕。視察に訪れていた入来祐作3軍投手コーチは「スライダーがいいですね。回転が強い。新垣渚みたいなスライダー」とそのポテンシャルに目を見張った。初日の練習を終え「めっちゃキツイです。自主トレもやってきたんですけど…」と苦笑いを浮かべた杉山だったが、まず最初のアピールには成功したようだ。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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