フリーエージェントの二塁手・ドージャーに数球団が関心を寄せる

今オフのフリーエージェント市場における「二塁手市場」は供給が多い一方で需要が少ないという「買い手市場」になっている。そのため、市場にはまだ優秀な二塁手が多数残っており、通算172本塁打の実績を誇るブライアン・ドージャーもその1人である。しかし、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ドージャーの市場は少しずつ活気づき始めているという。メッツ、ナショナルズ、ロッキーズなどがドージャーに関心を示しているようだ。

ヘイマンはドージャー獲得に関心を示しているチームとしてメッツ、ナショナルズ、ロッキーズの3球団を挙げたが、このうちメッツはすでにドージャー獲得レースから撤退している可能性が高いという。メッツは今オフの序盤にマリナーズとの大型トレードを成立させてロビンソン・カノーを獲得しており、二塁のポジションに空きはない。ドージャーはチーム事情にフィットしないのだ。

ロッキーズについては、MLB公式サイトでロッキーズの番記者を務めるトーマス・ハーディングも、ロッキーズがドージャー獲得に関心を示していることを伝えている。好打の二塁手、ダニエル・マーフィーを獲得したロッキーズだが、マーフィーは一塁手としての起用が濃厚。二塁はライアン・マクマーンとギャレット・ハンプソンの若手2人が併用される見込みだが、ここにドージャーが加われば不動の正二塁手として戦力アップにつながるだろう。

また、ナショナルズも二塁手探しを続けており、ドージャーのほか、DJレメイヒュー、ジェッド・ラウリー、マーウィン・ゴンザレスらが獲得候補に挙がっているようだ。昨季こそ打率.215、21本塁打、OPS.696と不調だったものの、2016年に42本塁打、翌2017年に34本塁打を放った実績を誇るドージャーは、二塁手を欲するチームにとってやはり魅力的な存在だ。

ロッキーズにしても、ナショナルズにしても、次世代の正二塁手候補が順調に育っており、今オフは短期契約での二塁手補強を目指す可能性が高い。ドージャーとしても今オフに長期契約を結んでしまうのは自身を安売りしてしまうことになってしまうため、最終的には買い手と売り手の思惑が一致して1~2年の短期契約で決着することになるだろう。

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