遠藤憲一がアドリブ連発も「誰も反応してくれない孤独な役」と嘆き節

テレビ朝日系で1月11日にスタートする連続ドラマ「私のおじさん~WATAOJI~」(金曜午後11:15)の記者会見が行われ、岡田結実、遠藤憲一、城田優、青木さやか、小手伸也、戸塚純貴、田辺誠一らが顔をそろえた。

本作は、恋に破れ、働き口もなくし、なかばヤケクソになった女の子・一ノ瀬ひかり(岡田)がようやく就職したテレビ番組制作会社で過酷なAD生活を送る中、突然現れた「妖精」を名乗るおじさん(遠藤)が、四六時中ひかりに付きまとい、先輩や上司と話していても横から何かと口を出してきては文句を言い始めるという珍妙なお仕事ライフを描く。

一風変わった本作で主演を務める岡田は「皆さんすごく面白くて、ずっと現場で笑ってます。演技をすることって1人で戦ってるイメージがあったんですけど、この現場では、ずっと遠藤さんがそばにいてくれて、みんなで作り上げてる感覚があって、ひとりじゃないんだって感じたのは初めてです。永遠に続けばいいなって思いながらやってます」と、撮影の印象を述べた。

「妖精」のおじさんを演じる遠藤は「現代モノの連ドラでは、ありえなさそうだけどありえそうに役を演じるのが好きなんです。でも、今回は全くありえない役なんです。普通、妖精のイメージは真っ白い姿のかわいい男の子とかだと思いますけど、今回はコワモテでスーツ着て出てきます(笑)。油断するとヤクザか刑事に見えてしまうので、そのへんが難しいです」と、イメージを打ち破る「妖精」像に四苦八苦している様子を伺わせた。

また、「妖精」であるおじさんは、岡田演じるひかりにしか見えず、声も聞こえないという設定。青木が「だから、(妖精が)いないものだと思ってやらなきゃいけない」と演技をする上での苦労を述べると、田辺も「そのくせ、エンケンさん(遠藤)がすごく自由なことしてくるんです」と、遠藤の奔放なアドリブぶりを明かした。すると城田も「リハーサルの時は何もやらないんです。で、いよいよ撮りますって時に、突然エンケンさんが変えてくるんですよ。それで、1話での結実ちゃんと見つめ合うシーンで5回もNGを出しちゃって」と暴露。それに対して遠藤は「でもその分ね、俺の言ってることは結実ちゃんにしか聞こえないでしょ。みんなに何をふっても何の反応もしてくれないからね。とても孤独な役なんですよ」と述べ、会場を沸かせた。

今回、新人AD役を演じる岡田は、同系の人気番組「アメトーーク!」(木曜午後11:20)で、実際にAD体験を行った。スタジオに貼るスケジュールを書いたり、リハーサルで出演者を演じたりと裏方の仕事をこなした岡田は、「みなさんとても優しく教えてくださったんですけど、実際はもっともっと大変なお仕事なんだろうなって思いました。お弁当があったり、大きなスケジュールが貼られてることは決して当たり前なんじゃなくて、ADさんがやってくださってたり、他にも多くのスタッフさんが携わって番組は成り立ってるんだなって。もっと感謝しなきゃと改めて感じました」と、貴重な体験となったようだ。

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