麺徳 博多とんこつを愛す 全てのニューヨーカーに

「柚子胡椒ラーメン($14)」はこってりとあっさりの中間を行く、ありそうでなかったとんこつラーメン。ユズコショウは結構味が濃いので、スープにしっかり混ぜてからいただこう。舌がしびれる辛みとユズの香りが、なんだかクセになる

ラーメン激戦区のヘルズキッチンで、正統派の博多とんこつが食べたくなったら、「麺徳」へ。東京で同名店を経営するオーナーが、3年前に来米してオープンした。とんこつは毎日、下処理した骨を釜でじっくり炊き上げるのがこだわり。ずん胴ではなく釜を使うことで熱とうま味を閉じ込め、スープの味をより高める。スープによく絡む、自家製の平打ち細麺にも注目したい。

アップステートの農家から仕入れるオーガニックの豆苗は 、「何かモヤシの代わりになる野菜を」とオーナーが模索した結果にたどり着いた野菜。カリカリベーコンとポン酢で仕立てたサラダが、こってりとんこつのお供にちょうどいい

「ニューヨークの食はエンターテインメント」と言うオーナーの打ち出すメニューは、シンプルなとんこつラーメンから、クリームがたっぷりのった変わり種までさまざま。その中間を狙う「柚子胡椒ラーメン」は、博多名物ユズコショウの中でも、辛みと風味がより深い、赤ユズコショウをスープに合わせた。これが濃厚なとんこつにマッチ! 一口すすれば、ユズの爽やかな香りと、程よいピリ辛味が体を通り抜ける。ふっくらしたチャーシューまで余すことなく堪能。サイドオーダーには、栄養価たっぷりでシャキシャキな、豆苗サラダがオススメだ。

Mentoku
744 9th Ave.
TEL: 212-956-1784
www.mentoku-ny.com

© Trend Pot NY,LLC