冬型の気圧配置は西から緩みつつあるが、きょう10日(木)も北陸や東北の日本海側で雨や雪となる見込み。北日本では風の強い状態が続く。一方、太平洋側は東日本を中心に晴れて乾燥した状態が続きそうだ。日中の気温は全国的にきのうより高い所が多くなる。
北日本はきょうも風が強く、強風や高波、風雪に注意が必要だ。北陸や東北の雨や雪は日中止む所も多いが、夕方以降広い範囲で再び降り出す見込み。
太平洋側の乾燥続く
太平洋側は10日以上雨が降っていない所が多く、乾燥した状態が続いている。きょうは上空の気圧の谷の影響で全国的に雲が広がりやすいものの、東海や関東では日差しもあって、予想最小湿度が軒並み30%以下となっている。インフルエンザの流行も広がっており、手洗いやうがいなどの予防が欠かせなくなりそうだ。
北陸や東北 日中は3月並みの気温となる所も
けさは東京都心でも0℃を下回るなど各地で冷え込みが強まった。ただ、日中の気温は全国的に平年より高く、北陸や東北は3月並みの気温が予想されている。きのうと比べると5℃以上高くなる所もありそうだ。
冷え込みが緩んで少しホッとできる一方、積雪のある地域では雪崩(なだれ)などに注意が必要だ。この暖かさはあすも続く見込み。
南岸低気圧 週末は太平洋側で雨 成人の日は天気回復
乾燥する太平洋側に潤いをもたらすと期待されるのが、12日(土)から13日(日)にかけて日本の南を通過する低気圧(南岸低気圧)だ。東京など関東南部でも、土曜日夜から日曜朝までの気温の下がり度合いによっては雪が舞う可能性もある。
南岸低気圧はコースの予想が難しく、まだ予報には幅がある状態のため、12日(土)から天気が崩れる可能性を念頭に最新の予報をチェックするようにしたい。
ただ、今のところは13日(日)の午後から天気が回復して太平洋側に日差しが戻る予想となっているため、14日(月)の成人の日は“晴れ着“で出かけられる所が多くなりそうだ。(気象予報士・野口琢矢)