甲子園優勝投手のハムドラ5柿木が口にした、大谷への憧れ「率直に格好いい」

日本ハムのドラフト5位ルーキー・柿木蓮【写真:荒川祐史】

新人合同自主トレがスタート、大渕スカウト部長からプロとしての心構えの話も

 日本ハムのドラフト5位ルーキー・柿木蓮投手が9日、千葉・鎌ヶ谷で行われた新人合同自主トレでプロとしてのスタートを切り、栗山英樹監督をうならせた。

 ランニングやキャッチボールなどのメニューをこなす151キロ右腕を見つめた指揮官は「落ち着いた感じというか、体ができているな、自分のやるべきことを知っているなという部分がある」と目を細めた。

 昨夏の甲子園優勝投手は、ここに合わせてしっかり仕上げてきた。西谷浩一監督から「1年目から投げる気がなかったら行くな。高卒だから時間があるという気持ちならやるな」と言われ、高校で投球練習を続けてきた。最初の目標になる2月16日の紅白戦(沖縄・国頭)に向けて「そこにベストでアピールできるようにしたいです」と力が入る。

 この日グラウンドに出る前には1時間、大渕隆スカウト部長からプロとしての心構えについての話があった。印象に残ったのは「勝つだけを求めているのがアマチュア野球、プロというのは格好良くないといけない」という言葉だった。「勝つこと以上にファンへの対応だったり、社会貢献だったり、人としても大切なことをたくさん話してくれました」と話す。具体的に出てきたのはエンゼルスの大谷翔平投手の話。「率直に格好いい。ああいう選手になりたいと思いました」と憧れを口にした。

 新人8人中、ドラフト1位の吉田輝星投手ら5人が高卒組。「一緒に協力しながらやりましたけど、こいつらと競り合いながら自分が上に行かないといけないので、そういうピリピリの部分は全員持っていると思います」。同期と切磋琢磨しながら一流選手への道を切り開いていく。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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