アスパムの外国人客4倍に 多言語対応、SNS効果 18年4~10月/青森

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 青森市の県観光物産館アスパムを利用した外国人は2018年4~10月、7773人となり、昨年同期(1873人)の4倍以上に上ることが9日、県のまとめで分かった。全国的なインバウンド(訪日外国人旅行)の増加に加え、多言語に対応できる観光案内の窓口が整備されたことや、イベントの様子が会員制交流サイト(SNS)で紹介されたことが要因とみられる。

 アスパムは18年4月、「あおもりグローバルラウンジ」を開設。インバウンドの増加に対応するため、職員が日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で観光案内や情報発信を行っている。また、SNS効果を意識した商品を開発したり、イベントを開催することで来場者による情報発信が増えた。スマートフォンで会計できるキャッシュレス決済も中国人旅行客らの好評を得た。

 県観光連盟の高坂幹専務理事は「これまでは団体客が主流だったが、現在は毎日コンスタントにさまざまな国の個人旅行者が訪れている。各種イベントがSNSで広まり、閑散としていた冬季の集客にもつながってきた」と述べた。

 このほか、県内の主要な観光施設でも外国人来場者は大きく伸びている。青森市の県立美術館は前年同期比60.2%増の3105人。台湾、中国、韓国などアジアの国・地域を中心に増加しているという。同美術館の担当者は「奈良美智さんをはじめとした現代アートの芸術家はアジアの人にすごく人気で、『あおもり犬』の写真を撮っている人も多い」と話した。

 同市の八甲田丸は同38.9%増の2153人となった。大型客船が青森港に寄港した際に多くの乗客が来館するほか、アジアの個人旅行客が増加した。十和田市現代美術館は人数は明らかにしていないが、同43.7%伸びた。県によると、17年10月に常設展有料エリアにあるほぼ全ての作品の写真撮影を可能としたことを機に、SNSを通じて人気に火が付いたという。

 県観光国際戦略局の堀義明次長は「写真撮影の許可、ホームページの他言語表記、キャッシュレス決済など、各施設で外国人の受け入れを意識した独自の集客努力をしている。(今年7月に予定している)青森-台湾間の定期便の就航が実現すれば、入り込み客数はもっと伸びるだろう」と話した。