北方領土引き渡し禁止法案提出

首都で集会も、左派右派問わず大反対

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太田清

47NEWS編集長

太田清

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共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。イトマン事件、阪神大震災、コソボ紛争、ユーゴ空爆、モスクワ劇場占拠、アフガン紛争、ギリシャ財政危機、東日本大震災などを取材。

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ロシア極東サハリン州で、日本への北方領土引き渡しに反対する人々=2018年12月(タス=共同)

 ロシアの極右政党、自由民主党所属のセルゲイ・イワノフ下院議員は、北方領土の日本への引き渡しを禁ずる法案を下院に提出した。レグヌム通信が10日、伝えた。 

 法案は、クリール諸島(北方領土と千島列島)はロシアの不可分な一部であり、サハリン州に属すると規定。「第2次大戦の結果としてロシアに帰属することになった」とした上で「クリール諸島の引き渡し条項を含む法令は議会での批准、公表、施行に該当しない」として、議会として引き渡しを認めない立場を確認するよう求めている。 

 一方、インタファクス通信によると、左派の野党勢力「左派戦線」指導者ウダリツォフ氏は10日までに、安倍晋三首相の訪ロに合わせ、北方領土引き渡しに反対する集会を今月20日にモスクワで行う許可を市当局に願い出たことを明らかにした。「日本への引き渡し反対」「ロシアの領土保全求める」「引き渡しは国民投票で決めろ」などをスローガンに、最大で1000人の参加を見込んでいるという。 

 ロシアでは北方領土問題に関する安倍首相の発言や日本での報道が連日、大きく伝えられ、左派右派問わず領土引き渡しに反対する声が高まっている。 (共同通信=太田清)