実力者から無名の若手まで ミスリンタート・アーセナルの新戦力を採点!

アーセナルに加わったグエンドウジ photo/Getty Images

2017年の11月にアーセナルのリクルート部門に加わったスヴェン・ミスリンタート氏は、ドルトムントで香川真司やピエール・エメリク・オバメヤンなど伸びしろの大きい選手を獲得した手腕が高く評価されている人物だ。そのミスリンタート氏がアーセナルにやってきたことに興奮したサポーターも多いはずだ。

では、ミスリンタート氏が加わってからのアーセナルの補強は上手く進んでいるのだろうか。英『Football London』は獲得した選手を10点満点で採点しており、ミスリンタート効果がどこまで出ているのか振り返っている。

まず高評価をつけられたのは、昨年1月にギリシャからやってきた20歳DFコンスタンティノス・マヴロパノスだ。当初はサポーターも「誰?」と思ったかもしれないが、マヴロパノスは移籍金200万ポンドと非常にお手頃価格だった。しかも前指揮官アーセン・ヴェンゲルも能力を評価しており、同メディアは今季も後半戦から貴重なオプションになると期待をかけている。採点は7点だ。

続いて8点の評価を与えられたのはドルトムントから獲得したFWピエール・エメリク・オバメヤン、DFソクラティス・パパスタソプーロスの2人だ。オバメヤンの活躍は説明の必要がなく、パパスタソプーロスも同メディアは最終ラインにリーダーシップを加えたと高く評価している。全盛期を過ぎたとの考えもあったが、経験値をプラスできたのは大きい。

そして最高の9点評価が与えられたのはMFルーカス・トレイラ、マッテオ・グエンドウジの2人だ。トレイラについて同メディアはプレミアリーグでもトップレベルのセントラルMFと評価しており、オバメヤンと並んでチームのベストプレイヤーと言っていい。

グエンドウジはトレイラに比べてネームバリューに欠けていたが、今季はすでに26試合に出場。今や貴重な戦力となっており、同メディアもミスリンタートにとってアーセナルでの最高の仕事だったと絶賛している。ロリアンから700万ポンドで獲得しているところもポイントで、安価で引き抜けたのは大きい。

オバメヤン、トレイラといった有名な選手から、マヴロパノスやグエンドウジといった未来への投資などミスリンタート合流後の補強は実に印象的だ。チームもトップ4を狙える位置にあり、サポーターもある程度満足しているはずだ。今後もあまり知られていない金の卵の引き抜きに期待がかかる。

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