「全員当選目指す」 神奈川県議選へ主要会派団長

 神奈川県議会の桐生秀昭議長と斎藤健夫副議長らは10日に年頭会見を開き、「県民の期待に応えるべく、議会改革の歩みをさらに前進させていく」と抱負を述べた。4月の県議選に向け、主要6会派の団長は「全員当選を目指す」などと強調。黒岩祐治知事の県政運営に対する評価もあった。

 3カ月後に2期目の任期満了を迎える黒岩知事に対し、桐生氏は「明るくスピード感を持って実行していくリーダーだ」、斎藤氏も「知名度と発信力で高い目標を着実に進めている」と評価。前回知事選で推薦した会派は「期待する立場に変更はない」などとする一方、対抗馬を擁立した会派は「しっかり候補者を立てていきたい」とした。

 県議選について、自民党の小島健一氏は「全員当選させ、引き続き県政を引っ張っていける自民党でありたい」と強調。立憲民主党・民権クラブの寺崎雄介氏は「所属政党が異なる会派として対応方針は決めないが、県民の声に応えるべく活動の実績を訴えていく」との姿勢を示した。

 公明党の渡辺均氏は「2人が勇退し8人になるが、経験を生かして県議会に貢献していきたい」。かながわ国民民主党・無所属クラブの曽我部久美子氏も「県民目線に誠実に応えていく政治姿勢で選挙戦に臨みたい」とした。県政会の相原高広氏は「所属議員6人が全員当選するよう頑張りたい」、共産党の井坂新哉氏は「議案提案権のある9議席以上を目指していく」と語った。

今年の抱負を語る桐生議長(中央)ら=県議会

© 株式会社神奈川新聞社