九州地区高校生溶接技術競技会 宮崎さん 女子初の優勝

島原工3年 夏休み返上で練習

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 西彼長与町の県立長崎高等技術専門校で開かれた「第11回九州地区高校生溶接技術競技会」(県溶接協会など主催)で、島原市本光寺町の県立島原工業高(蒲川俊浩校長、351人)機械システム科3年の宮崎鈴さん(18)が個人の部で優勝を飾った。同競技会での女子生徒の優勝は初めて。
 昨年11月の競技会に九州・沖縄各県から、県大会で優秀な成績を収めた42人が出場。課題は制限時間30分間で、厚さ9ミリ、長さ150ミリ、幅125ミリの鋼板2枚を溶接棒を使い、接合し一枚の鋼板に仕上げるもので、外観や接続部(表裏)の強度をみる曲げ試験で審査した。同校生徒の優勝は初めて。
 宮崎さんは課外活動の一環で溶接を学び、1年生から県の女子代表枠で3年連続出場。1、2年時はともに9位だった。今回は競技会に向け、昨年7月後半から夏休みを返上し練習を重ねたという。「競技会前日の練習でうまくできなかった。当日は開き直って集中できたことが結果につながった。手応えは感じていたが、まさか優勝するとは」と笑顔を浮かべた。
 溶接の魅力を「努力の成果が完成品で分かる」と話し、「溶接を通じたいろんな人との出会いが引っ込み思案の私を変えた」と振り返る。1年時から指導する田中基樹教諭(37)は「努力する才能が人一倍あった」と評した。
 宮崎さんはコイルを巻く機械を製作する会社に就職が内定しており「ものづくりの分野で女性に活躍してほしいし、私自身いろんなことにチャレンジしたい」と抱負を語った。

競技会で初めて女子の優勝を果たした宮崎さん=島原市、島原工業高
溶接棒を使い2枚の鋼板を接合する宮崎さん=島原工業高