ナショナルズがドージャー獲得へ 1年900万ドルとの報道

関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズはフリーエージェントの二塁手、ブライアン・ドージャーと1年900万ドルで契約合意に至ったようだ。ドージャーの獲得により、ナショナルズはダニエル・マーフィーが退団して穴となっていた二塁のアップグレードに成功。身体検査を経て、正式に契約成立が発表される見込みとなっている。なお、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ドージャーの年俸の一部は今季以降に繰り越して支払われるようだ。

今オフがスタートした時点では、ナショナルズは二塁手の補強にはあまり積極的でなく、現有戦力でマーフィーの穴を埋める意向を示していた。しかし、今オフはフリーエージェント市場でもトレード市場でも二塁手の選択肢が豊富で、「買い手市場」となっていたため、ナショナルズは方針を転換。リーズナブルな価格で実力派の二塁手を手に入れることに成功した。

現在31歳のドージャーは、昨季ツインズとドジャースで合計151試合に出場して打率.215、21本塁打、72打点、OPS.696に終わったものの、2016年に42本塁打、2017年に34本塁打を放っているメジャーを代表する二塁手である。また、2013年から6年連続で12盗塁以上をマークしているように平均以上のスピードもあり、2017年にゴールドグラブ賞を受賞しているように二塁の守備も堅実。マーフィーが二塁の守備に難を抱えていたことを考えると、ドージャーが打撃面で復調すれば、大きなグレードアップとなるはずだ。

なお、ナショナルズは将来の二塁手候補としてカーター・キーブームという有望株を抱えており、ドージャーはキーブームがメジャー定着を果たすまでのつなぎ役となる可能性が高い。ドージャーとしても、今季ナショナルズで実力健在をアピールできれば1年後に再びフリーエージェント市場に打って出ることができるため、ナショナルズとドージャーの双方にとって悪くない契約になったと言えそうだ。

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