【ライブレポート】コドモドラゴン、ツアーファイナル会場となったマイナビBLITZ赤坂に作りあげた暴走熱狂!

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15thシングル『想葬』を手に昨年より行われてきた「コドモドラゴン 14th Oneman Tour「没」」も、1月9日(水)のマイナビBLITZ赤坂でファイナルを迎えた。マイナビBLITZ赤坂は、コドモドラゴンにとって思い出深い地。初めてワンマン公演として立って以降、彼らは会場の規模を大きく広げ、マイナビBLITZ赤坂の会場も、ツアーのスタート地点にするなど大切なライブごとに重要視してきた。その地でコドモドラゴンは、ふたたびツアーの最後の日を華々しく迎えることになった。

先に、この日の発表事から報告しよう。コドモドラゴンは、3月13日(水)に通算4枚目となるアルバム『テグラマグラ』を2-TYPE同時発売する。ネットで意味を調べたところ、「その場しのぎに事をすること。また、そのさま」「手暗目暗=はっきりした見込みのないこと」とヒット。果たして『テグラマグラ』という言葉はこの意味を指しているのか、異なる解釈があるのか。そこは、いずれ彼らの口から語られるだろう。アルバムは、2016年11月に発売した3rdアルバム『WOLFMAN』以来2年4ヶ月ぶり。その後彼らは、『この世界は終わりだ。』『毒虫』『DIRTY×DIRTY』『脳壊ス。』『棘』『想葬』と6枚のシングル盤をリリースしてきた。最新アルバムの『テグラマグラ』が、それらを含めた作品になるのか、そこも気になるところだ。

コドモドラゴンは、3月よりアルバム『テグラマグラ』を手に、二度目となる「コドモドラゴン 47都道府県 Oneman Tour「ヘッドバンギング」」を行うことを発表した。タイトルにヘッドバンギングと名付けたところから、今回のツアーの内容が窺い知れる。以前から「47都道府県ツアーの経験は重ね続けたい」と語っていたように、メンバーにとっても今回は待ちに待った形と言えようか。ツアー中には、ハヤト/チャム/meN-meNのバースデーライブも実施。しかも、7月27日(土)に行うツアーのファイナル会場は、この日と同じくマイナビBLITZ赤坂。がっつりライブハウスで暴れたうえで、最後の最後もマイナビBLITZ赤坂で暴れながら最後を締めくくるところも、コドモドラゴンらしさ。

ツアー中は、数多くのインストアイベントも行われるように、両方味わえる地域の方は、ライブで熱狂し、インストアイベントでフレンドリーな彼らの姿に触れながら楽しんでいただきたい。

2月28日には、ギターゆめのバースデーライブ「ゆめBirthday 『栃木の星、凱旋。~そして伝説へ~』」が、彼の地元であるHEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2で行われる。こちらにも足を運び、ゆめの地元での雄姿を見て欲しい。最後に、1月9日にマイナビBLITZ赤坂で行われたツアーのファイナル公演の模様をお届けしたい。

マイナビBLITZ赤坂公演レポート

「暴れろ!!」の言葉が示すように、ライブは凄まじい勢いで駆けだした…いや、暴走した『砉』から始まった。ド頭からメンバーも観客たちも全身全霊を傾け暴れだす。「邪魔する奴はぶっ飛ばす!!」、荒ぶる感情を剥き出しに挑みかかるメンバーたち。その気迫へ、絶叫とヘドバンで返す観客たち。いきなりクライマックスにも似た光景が、そこには広がっていた。

アグレッシブな『WOLFMAN』を通した、絶叫と高揚をぶつけあう光景。サビではタオルを振りまわし熱狂、感情を紅蓮に染め上げた『クロトアカ』と、コドモドラゴンは冒頭からノンストップで理性を破壊する衝撃を立て続けに突きつけ、早くも会場をサウナ化させていった。

「出し惜しみすんなよ、いいか!!」。この状況で誰も出し惜しみなどするわけがない。エスニックなイントロから幕を開けた『この世界は終わりだ。』熱狂を交わしながら、くだらない日常など終わらせてしまえ。そんな気分だ。凄まじい勢いで駆ける『自絞首』では、くるくる身体をまわし騒ぐ光景も登場。ゆめのハードなギター演奏を受け継いだ『つまり最愛です』では、狂喜を呼び起こす演奏へ飛び乗り、熱愛な関係を描き出していった。

躍動する重厚な音が、観客たちを奈落へ突き落とす。土着的なビートの上、スリリングな空気を持って観客たちの意識の螺子を歪ませた『堕落』。「意地と意地のぶつけあいだ!!」、「ボイボイ」絶叫をぶつけあう『ROTTEN MIND』で作りあげた熱に熱を重ねた興奮の様。暴走したライブに、もはやブレーキという意識は皆無。

「最初この曲を作ったときはすごく重いなと思った。けど、みんなと過ごしてきたことで、自分たちにとってすごく大切な曲になりました。この曲を歌うのは、このツアーが終わったら何時になるかわからない。今日が最後になるかも知れないけど。みんなに感謝の気持ちを込めて歌います」(ハヤト)

込み上げる気持ちを空へ、彼方へ解き放つように、ハヤトは『想葬』を歌いだした。言葉のひと言ひと言を噛みしめるのではない、一つ一つの言葉たちを、触れた人たちの胸に消えない想いとしてハヤトは歌のナイフで切り刻んできた。彼の想いを支える3人の演奏が、なんて無垢な響きを持っていたことか。暴れるだけがライブではない、胸に消えない記憶を残すのも、コドモドラゴンの歌へ向き合う姿勢だ。

むせび泣く感情を音へ乗せて吐き出すように届けた『アートはお前なんかに壊せない』。ふたたび加速した演奏を突きつけ、コドモドラゴンは『不謹慎が笑う』を通し熱を求めだした。跳ねろ、跳ねろ、気持ちが沸き立つままに飛び跳ねろ!!。熱した空気の中へ、さらに激しい衝撃を叩きつけた『シリアルキラー』。彼らが突き刺した衝撃は、間違いなく理性を殺し、野生の気持ちを導き出していった。

「生きてるか!!」、早くもライブは終盤戦だ。「今まで通りで何が面白い、過去のてめぇらを超えてみせようぜ!!」「死ぬ気で愛しあおうぜ!!」。その言葉に相応しい光景を描き出そうと、コドモドラゴンは『棘』を叩きつけた。コントロールの効かない暴走列車並の勢いを持った演奏へ誰もがしがみつき、振り落とされまいと暴れだす。いや、暴走に拍車をかけていたのは、間違いなくフロアーを埋めた観客たちだ。激しく左右にモッシュし続けた『無脳bot』。奇天烈な演奏とメロディアスな歌で身体を激しく心地好くシェイクさせた『没』。最後にコドモドラゴンは、『毒虫』でど派手に暴れ尽くし、ライブの幕を一度閉じていった。

「コドモドラゴン8年目にして表題がパワーバラードという新しいチャレンジでしたが、どの会場も熱くて思った以上のライブでした。また新しい挑戦をしながらバチバチなライブをしていくので、今年もよろしくお願いします」(チャム)

「あけおメンメン。このツアーで8周年を迎えました。そんな長い歴史の中、今までで一番いいツアーになれば、『想葬』が俺たちバンドを成長させてくれました。ライブは楽しんだもの勝ちだよ。ようやく「47都道府県ツアー」を通して日本全国のみんなに会いに行けるので楽しみにしていてください」(meN-meN)

「お正月太りは順調ですか? お正月太りをしててもいいので、僕らまた「47都道府県ツアー」で溜めに溜めたものを消費してください。2019年も全力で頑張るのでよろしくお願いします」(ゆめ)

「『想葬』はチャレンジだったけど、今やバンドにとって大切な曲になりました。あの曲を歌っているとね、いろんなことを感じてぐっとくるんだよ。みんなもいろんな表情をして聞いてくれていて、歌いながらグッときて、いつもお前らに泣かされそうになるんだよ。一緒にいる時間が俺らも、みんなにとっても大切なものになればなと思って進んできたツアーでした。俺は、一緒に暴れて一緒に叫べるこの空間が大好きです」(ハヤト)

アンコールは、活動初期からフロアーへ熱狂を描き続けてきた『平成マキシマナンバー』から。会場中の人たちがハード&ファンキーな演奏へ飛び乗り、タオルを振りまわしパリピになって大騒ぎ。ハヤトの動きに合わせ、会場中の人たちがモンキーダンスに興じたコドモドラゴン流ダンスロックナンバーの『面倒くさいの唄』。ハヤトが客席へ乱入、客席のど真ん中で観客たちを激しいヘドバンの宴へ連れ込んだ『ゼロ・アイデンティティー』。

「去年はいろいろ悲しませたかも知れない。俺たちも苦しかったよ。あれから1年経った。苦しくても俺たちはこのバンドを続けたいと思った、お前らと一緒にいたいと思った。すべてが完璧だったら面白くないんだよ。望んで不幸になりたい奴らなんていないんだよ。お前らが俺たちの音楽を一緒に楽しんでいる時間がお前らにとって幸せなら、これからも一緒に楽しんでいこうじゃないか。2019年もそうやって1分1秒を全力で俺たちと楽しんでいこう!!」。最後は、コドモドラゴンの人生を変えた『RIGHT EVIL』だ。会場中の人たちが、メンバーらと一緒に魂を開放し、気持ちが暴れるままに自分をさらけ出していた。裸の自分をぶつけあう、そこで生まれるクシャクシャな笑顔こそ、本当に楽しんでいる自分の素顔。それを今宵も、コドモドラゴンは引き出してくれた。

この興奮は、春から始まる「47都道府県ツアー」へ受け継がれてゆく。さぁ次は、全国各地でこの熱狂をあなたが作りあげる番だ!

―セットリスト―

『砉』
『WOLFMAN』
『クロトアカ』
『この世界は終わりだ。』
『自絞首』
『つまり最愛です』
『堕落』
『ROTTEN MIND』
『想葬』
『アートはお前なんかに壊せない』
『不謹慎が笑う』
『シリアルキラー』
『棘』
『無脳bot』
『没』
『毒虫』
-ENCORE-
『平成マキシマナンバー』
『面倒くさいの唄』
『ゼロ・アイデンティティー』
『RIGHT EVIL』

撮影◎Keiko Tanabe TEXT:長澤智典