マーリンズ・リアルミュート争奪戦 獲得候補は6球団

マーリンズ側の要求が高すぎることもあり、トレードは成立しないかに思われたJ.T.リアルミュートの争奪戦だが、ここにきて再び争奪戦が活気づいているようだ。関係者によると、争奪戦の先頭グループとなっているのはブレーブス、ドジャース、アストロズ、パドレス、レイズ、レッズの6球団。しかし、マーリンズ側の要求は依然として高く、トレードが成立するかどうかは予断を許さない状況だ。

マーリンズはリアルミュートとの交換で「トップ・プロスペクト+α」を獲得することを望んでいると見られる。トレード相手となる球団のトップ・プロスペクトに加えて、自軍の若手投手陣をサポートできるメジャー経験のある捕手を欲しているとの見方が強い。

フリーエージェントのヤスマニ・グランダルが1年1825万ドルでブリュワーズと契約合意に至ったことにより、リアルミュートは市場に残った捕手のなかで屈指の実力を誇る存在となった。グランダル流出により正捕手不在となったドジャースもリアルミュートの争奪戦に本格参戦し、争奪戦はさらなる活性化の様相を呈しているが、リアルミュートは今オフが2度目の年俸調停であり、マーリンズはあと2年リアルミュートを保有できるため、自軍の要求が満たされない限り、無理にリアルミュートを放出する必要がないのが実情だ。

昨季のリアルミュートは125試合に出場し、打率.277、21本塁打、74打点、OPS.825をマークしてオールスター・ゲームに初選出されただけでなく、シルバースラッガー賞も初受賞。本塁打、打点、OPSなどの各部門で自己ベストを更新するなど、キャリアハイと言えるシーズンを過ごした。盗塁阻止率38.2%の強肩を誇り、捕手としては例外的な俊足を有するなど、走攻守のバランスが取れたアスリート型の好捕手であり、他球団からの評価も高い。マーリンズの「高すぎる要求」に応えてリアルミュート獲得を実現させる球団は現れるのか。今後の動向に注目だ。

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