vol.22「2019年もやっぱり酒場が面白い」

こんにちは、今野亜美です。あけましておめでとうございます。

なんて言ってみたものの、書いているのは12月半ば。まだクリスマスも来ていません。な、わけで「新年の挨拶」というよりも「去年の振り返り」になるのですが、一年を通して変化あれど変わらず愛した「酒場巡り」。よく飲んだ。

2018年の酒場ライフにて印象深いのが、東京都大田区「雑色」。京急線で隣駅「蒲田」にハマり、その流れでなんとなく降り立ってみたのは8月のこと。駅前すぐの商店街や、遊具がすべてタイヤで出来ている“西六郷公園”を見て回った後は、昼間から営業している酒場があるということで、そこへ。店名「ジャンボ大塚」。

ディープ度高めな外観に意を決してドアを開けると、すでにお酒片手に顔を赤らめるおじちゃま方。ドキドキしつつ席に着くと「よく来たわね〜! ネットとかで調べてきたの?」と、お店の奥から現れる一人の女性。それがこのお店のママさんで、80歳を超えていらっしゃるという。

常連さんにオススメしていただいて、数種類のやきとりを注文。毎朝市場に仕入れに行くという新鮮なお肉を、備長炭を使ってママさんがじっくり焼いてくれるのですが、これが本当に美味しい。昼下がりに皆でまったり、お酒片手に他愛のない会話。すぐ近くにある非日常空間。今日も今日とて酒場に癒される。

すると突然、お店に一本の電話。受話器の向こうの相手と微笑みながら会話をするママさん。知り合いだろうか。電話を終えたママさんに「なんだった?」と、常連さん。ママさん一言、「お・は・か」。えっ。動揺する私に対し、「あぁ」と納得の常連さん方。あるあるなの?

非日常的、でもそこにあるのは間違いなく現実。だから酒場は面白い。美味しいお酒にご飯、そして誰かとの会話。鮮やかに残る思い出はどれも飾り気のない日常。これからもそんな日々と、願わくばあと少しの色気が欲しい。そんな2019年、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今野亜美 Imano Ami

2014年、アイドルグループ『清 竜人25』のメンバー「清 亜美」として活動開始。

2017年6月、幕張メッセイベントホールで行なわれた『ラスト♡コンサート』をもってグループは解散。

同年6月19日、「今野亜美(いまのあみ)」としてソロ活動を開始。

大のお酒好きで、アイドル時代から発信している1,000円で居酒屋を旅するブログが話題になっている。

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