「危険なバス停」女児死亡、運転被告に有罪 横浜地裁判決

 横浜市西区の交差点で昨年8月、小学5年の女児=当時(10)=が軽ワゴン車にひかれて死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた自営業の被告(36)=藤沢市=に対し、横浜地裁は11日、禁錮2年6月、執行猶予4年(求刑禁錮2年6月)の判決を言い渡した。

 

 横倉雄一郎裁判官は判決理由で、「対向車線のバス停に停車中の路線バスの背後などから、歩行者が横断することを予測すべきだった」と指摘。「基本的な注意義務に違反し、被告の過失は大きい」とした。

 

 判決によると、被告は昨年8月30日午後、同区北軽井沢の市道で軽ワゴン車を運転。停車中のバスの背後から交差点の横断歩道付近を歩いて渡ろうとした女児をはねて死亡させた。

 

 現場はバス停と交差点、横断歩道が近接する五差路交差点。横断歩道をふさぐ形でバスが停車を余儀なくされる形状になっており、今回の事故は「危険なバス停」が問題視されるきっかけになった。

女児の死亡事故があった現場=横浜市西区

© 株式会社神奈川新聞社