突進カレーとコロッケ 出島和蘭商館跡のレストラン

亥年にちなみイノシシ肉使用

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 今年の干支(えと)「亥(い)」にちなみ、長崎市出島町の国史跡「出島和蘭(おらんだ)商館跡」の「内外倶楽部レストラン」は15日から、イノシシ肉を使った「突進カレー」と「突進コロッケ」をメニューに加える。出島から日本各地へ広がったさまざまな食文化を、料理を通じ知ってもらい、長崎観光につなげたい考えだ。
 江戸時代、オランダ人が住む出島では肉が食べられていた。レストランを運営するNPO法人「長崎の食文化を推進する会」の山下慧理事長によると、イノシシやシカなどの野生鳥獣肉を指す「ジビエ」も、出島に出入りした人を通じ、日本全国へ広がったとされている。
 メニューは山下理事長が考案。三原純子店長(62)が「味わった人が、イノシシのように目標に向かって一直線に突き進める良い年になれば」という思いを込めて名付けた。各1296円。
 カレーは、イノシシ肉のメンチカツを載せた。オランダ人が香辛料を出島に持ち込んだ歴史にちなみ、豆板醬(とうばんじゃん)などを使い、スパイシーなルーに仕上げている。
 コロッケは、サクサクした食感の衣に、イノシシのひき肉やジャガイモがしっかりと詰まっている。長崎から全国に広まったジャガイモのほか、生クリームやバターも出島ゆかりの食材。山下理事長によると、江戸時代、オランダ人は出島で飼育した牛の乳からバターを作り、出島に出入りする遊女に手土産として渡していたという。
 山下理事長は「来店するのは大半が県外からの観光客。ジビエは長崎発祥だと知ってもらい、新たな『食の観光』として広げていければ」と話し、別の食材を使ったメニューの開発も検討しているという。

「突進カレー」と「突進コロッケ」
15日から提供する「突進コロッケ」=長崎市、国史跡「出島和蘭商館跡」の内外倶楽部レストラン
干支にちなみイノシシ肉を使った「突進カレー」