川崎の名シーンは? 「ロケアワード」投票を 2月末まで公募

 「映像のまち・かわさき」推進フォーラム(事務局・川崎市幸区)は2月末まで、市内で撮影された映画やドラマからベストと思う作品を投票する「かわさきロケアワード」を行っている。名作のワンシーンが川崎で生まれたことを知ることができ、自分の住む街の魅力を再発見できる試みだ。 

 フォーラムは2008年に発足。ロケ情報の発信、映像に関わる人材育成の支援などを行っている。

 ロケアワードはフォーラム発足10周年記念として初めて企画。08年~18年に市内で撮影、公開された映画とドラマ、計110本を投票対象とした。フォーラムのホームページ(HP)内にある特設サイトで、作品のタイトル、公開年、主な出演者、主な撮影場所を一覧にしてまとめた。

 木村拓哉さん主演で15年公開の映画「HERO」では、主人公らが訪れた屋台にトラックが突っ込むアクションシーンを、真夜中のラチッタデッラ(川崎区)で撮影した。

 長谷川博巳さんらが出演し、16年公開された映画「シン・ゴジラ」も市内各所でロケを敢行。武蔵小杉でゴジラが自衛隊とにらみ合ったほか、臨海部の昭和電工ではアメリカ国防省やプラントの撮影を行い、川崎区の地下街アゼリアでは市民が逃げ惑うシーンが撮られた。

 大ヒットしたテレビドラマ「相棒」では、同区の川崎マリエンが警視庁として登場し、入り口や廊下、会議室などが使われている。

 応募は特設サイトか、はがきで受け付ける。投票が最も多かった作品を選んだ人の中から、抽選で127人に賞品を贈る。応募期間中、幸区の北野書店、市内のTSUTAYA一部店舗、市立図書館(順次)で対象作品のDVDや原作本のコーナーを設ける。

 このほか、2月14日には市内のロケ地(主に臨海部)を巡るバスツアーも開催する。

 ロケアワードの応募などの問い合わせは、フォーラム事務局電話044(223)6550。ロケ地巡りバスツアーの詳細は市観光協会HP参照。

岡田将生さん主演で2014年公開の映画「想いのこし」では、川崎市消防局が実名で協力。臨港消防署で撮影が行われた

© 株式会社神奈川新聞社