ヤンキースがレメイヒュー獲得へ マチャド争奪戦から撤退か

関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ヤンキースはフリーエージェントの二塁手、DJレメイヒューと2年2400万ドルで契約合意に至ったようだ。オールスター・ゲーム選出2度、ゴールドグラブ賞受賞2度の実績を誇るレメイヒューだが、ヤンキースはレメイヒューに二塁だけでなく三塁や一塁も守らせ、内野のユーティリティとして起用することを検討している模様。すでにトロイ・トゥロウィツキーもチームに加わっており、内野の層の厚さを考えると、マニー・マチャド獲得の可能性は低くなったと言えそうだ。

ヤンキースが獲得した内野手はマチャドではなかった。昨季のレメイヒューはロッキーズで128試合に出場し、打率.276、15本塁打、62打点、OPS.749をマーク。2015年から3年連続で打率3割を記録し、2016年には.348の高打率でナ・リーグ首位打者に輝くなど、今オフの二塁手市場におけるトップ選手の1人だった。打者有利のクアーズ・フィールドで通算OPS.835をマークしている一方、その他の球場で.673に終わっている点は気になるものの、攻守に優れた二塁手の加入は、ヤンキースにとって大きな戦力アップとなるはずだ。

レメイヒューの加入により、ヤンキースの内野は一塁にルーク・ボイトとグレッグ・バード、二塁にグレイバー・トーレス、三塁にミゲル・アンドゥハー、遊撃にディディ・グレゴリアス(トミー・ジョン手術により前半戦欠場が濃厚)とトゥロウィツキー、そしてユーティリティとしてレメイヒューが控える充実の陣容となった。もちろん、グレゴリアスとトゥロウィツキーの健康状態やアンドゥハーの守備力に不安はあるものの、マチャドが入る枠はなくなったと見るのが妥当だろう。

昨日のジェッド・ラウリー(メッツ)とブライアン・ドージャー(ナショナルズ)に続いてレメイヒューも新天地を決め、一気に動き出した二塁手市場。この動きは、フィリーズとホワイトソックスが本命とみられるマチャド争奪戦にも「ヤンキース撤退」という形で大きな影響を与えることになりそうだ。

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