諫干 開門派弁護団が慎重な審理要請 上告3件で最高裁に

©株式会社長崎新聞社

 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防の開門調査問題で、開門を求める漁業者側弁護団は11日、即時開門を求める訴訟など上告中の3件について、慎重な審理を求める要請書を最高裁に提出した。
 3件は、▽諫早市小長井町などの漁業者の開門請求(一、二審とも棄却)▽開門差し止め長崎地裁判決に対する漁業者の独立当事者参加申し立て(福岡高裁が却下)▽国が開門確定判決の履行を強制しないよう求めた請求異議(一審棄却、二審認容)-。
 要請書では、別の漁業者の即時開門請求や干拓農地のカモ食害への損害賠償・開門請求の訴訟2件が、長崎地裁で審理中である点を指摘。有明海で漁業被害が継続している状況を挙げ、「拙速な審理で根本的な紛争解決の機会が失われることがないよう、干拓事業を巡る紛争の全容を見渡した上で、十分かつ慎重な審理を求める」とした。