ドジャースがブルージェイズからマーティン獲得 9年ぶり古巣復帰

日本時間1月12日、ドジャースはヤスマニ・グランダルの流出により層が薄くなっていた捕手の補強に成功したが、獲得した選手はドジャース・ファンに馴染みのある名前だった。ドジャースは、ブルージェイズにマイナー選手2名(右腕のアンドリュー・ソプコと内野手のロニー・ブリトー)を放出し、ラッセル・マーティンと金銭を獲得。2006年のメジャーデビューから2010年までドジャースの正捕手を務めていたマーティンは、ヤンキース、パイレーツ、ブルージェイズを経て、9年ぶりに古巣に戻ってくることになった。

オールスター・ゲーム選出4度、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を各1度受賞するなど、輝かしい実績を誇るマーティンだが、35歳のシーズンとなった昨季は極度の不振に悩まされ、打率.194、10本塁打、25打点、OPS.663という自己ワーストの成績に。ハイレベルな選球眼こそ健在だったが、捕手としての能力にも衰えが見られ、捕手として71試合に出場したほか、三塁で21試合、遊撃で3試合、左翼で1試合に出場した。

メジャーを代表する好捕手として一時代を築いたマーティンだが、すでに一人で正捕手を務め上げることのできる存在ではなくなっており、ドジャースではオースティン・バーンズとの併用が濃厚。なお、マーティンは今季が5年8200万ドルの大型契約の最終年となり、年俸は2000万ドルとなっているが、このうち1640万ドルはブルージェイズが負担する模様だ。ドジャースにはウィル・スミスとケイベルト・ルイーズという有望株捕手が控えており、残り契約1年のマーティンは彼らへのつなぎ役としても、うってつけの存在である。

ブルージェイズへ移籍するソプコは24歳の右腕で、昨季はA+級とAA級で計26試合(うち22先発)に登板して6勝5敗、防御率3.52、121奪三振をマーク。また、ブリトーは19歳の内野手で、昨季はドミニカ共和国のサマーリーグとルーキー級で計61試合に出場して打率.295、11本塁打、55打点、OPS.855をマークしている。

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