V長崎 新練習場 「工業団地に整備を」協力要請 高田社長

 V・ファーレン長崎の新たな練習拠点について、親会社ジャパネットホールディングス(佐世保市)の高田旭人社長が10日に園田裕史大村市長を、11日に中村法道知事をそれぞれ訪ね、3月に完成する大村市営工業団地(雄ケ原町、12・4ヘクタール)への整備を求めた。
 新拠点をめぐっては、クラブ側が県内自治体と協力して整備したい方針を打ち出し、大村市が関心を示していた。市側は市総合運動公園(黒丸町)を候補地に挙げているが、クラブ側は用地確保や海からの強風がネックになるとして、工業団地を希望。工業団地に決まった場合は(1)土地購入(2)グラウンド整備(3)会社機能の一部移転-のいずれかに応じるとした。
 ただ、工業団地は企業誘致を前提に国、県から補助を受けているため、現在の枠組みではサッカー場を造れない可能性がある。
 非公開で実施された11日の会談後、取材に応じた中村知事は「(企業誘致の)手順を踏んできた用地。難しい問題」と述べ、まずは課題を整理する考えを示した。

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