その7 今だけイベント
この時期開催される屋内イベントの数々も見逃せない。オススメは「ビッグアップルサーカス」のリンカーンセンターでの公演。27日(日)が最終日なので注意。
今回、平日夜の会を取材したが、客席は子供で埋まっていた。ショーがスタートすると、大迫力の生演奏がこれを盛り上げる。
ユーモアたっぷりの演目を、ゲストも一体になって固唾(かたず)をのみ見守る高揚感は最高だ。ショーの多くは無声で行われるので、英語の心配がないのもうれしい。
子供の歓声が最も大きかったのは、馬や犬が登場する動物サーカス。子馬がかわいらしく芸をする姿には思わず笑みがこぼれる。観客皆で手拍子しリズムを取る場面もあり、子供も飽きずに楽しめる工夫も多い。
もちろん大人も満足できる内容になっており、前半のトリである命綱なしの空中演技は、そのレベルの高さに終了後は拍手喝采。演者が入り乱れるダイナミックなトランポリン、定番の空中ブランコまで、息つく間のないプログラムの連続で約2時間はあっという間。終了後は15ドルで、サーカスに出場したポニーに子供を乗せることもできる。
日程、ステージからの距離によってチケット価格は異なるが、会場自体はあまり大きくないので、必ずしも前方の列である必要はない。ほとんどの演目は正面を向いてパフォーマンスされるため、なるべく正面に近い座席を確保することが重要だ。全編を通してエンターテインメント性が高く、テントの中で心も体も暖まるプログラムになっている。
この他には、チェルシーマーケット近くで、ミッキー・マウスの誕生90周年を記念する「ミッキーザ・トゥルー・オリジナル・エキジビジョン」が開催中。ミッキーにまつわる歴史やアートを堪能することができる。2月10日(日)まで開催し料金は38ドル。
その8 インドアジム
冬の寒さを気にせず、遊ばせたいのならば屋内の施設を選ぼう。かつ子供の感性を刺激する場所へとなれば、インドア・ジムがオススメだ。
中でもマンハッタン中心部に位置する」「シティーツリーハウス」。ニューヨーク最大のウオーターテーブルでは水車やボールを使った水遊びができ、2階建てのツリーハウスは滑り台や星降る洞窟など仕掛けがいっぱい。
家に閉じこもりがちな冬だからこそ、このような子供の五感を刺激するプレイルームはありがたい。室内はボール遊びができるメーンスタジオに、ドレスアップゲームができるプレールーム、画材がたっぷりそろったアートルームなど遊べるものは多彩。
午前10時から午後5時まで営業しているため、朝から入場して1日遊ばせれば日頃の運動不足も解消できそうだ。
ベビー向けにはおもちゃや絵本の他、柔らかいブロックやボールプールを備えたソフトプレー・スタジオも。利用可能年齢は3カ月月から8歳まで。
料金は小供一人30ドル(ベビーは20ドル)。予約は必須ではないが推奨されており、ネットで可能。水遊び用の着替えと靴を持っていくと安心だ。
その9 室内牧場
冬だからこそ、屋内でぬくぬくと動物と触れ合い体験毎をおするのも楽しい。週末の朝、早起きができたら、アッパーイーストの「ザ・アートファーム」へ。毎週末午前8時から10時まで、年間通して朝はウサギやカメなどのエサやりや、動物との触れ合いができる室内牧場だ。触れ合いは子供の共感力や責任感を高めるとされ、寒さを気にせず済むのもありがたい。体験可能年齢は1歳からで、料金は子供15ドル、大人5ドル。月曜から木曜は午後12時30分から3時30分までオープンプレーを行っており、ここでも動物と遊べる他、アートやクラフト体験ができる。
その10 クルージング
寒いニューヨークを出て暖かい地域に旅に出るならクルーズがおススメ。移動の必要がなく、食事も含まれている場合が多いので子連れにはぴったりだ。
特にファミリーに大人気なのが「ディズニークルーズ」。船内のあちこちでキャラクターと写真が撮れる他、連日ショーが繰り広げられ、夢のような旅が楽しめる。
3歳以上なら無料で子供を預けて大人だけの時間を過ごせるのも魅力。便利なニューヨーク発着便もあり、来年11月3日発バハマ行き7日間の旅などが既に予約可能。
人気の日程やアクティビティーはかなり前から予約が埋まることが多いので、来冬の楽しみに思いをはせて今年の冬を乗り切ろう。