今季のプレミアは稀に見るゴールラッシュ! 平均得点率が伸びている

トッテナムのケイン photo/Getty Images

ジョゼップ・グアルディオラの下で完成された攻撃を披露するマンチェスター・シティ、モハメド・サラーやサディオ・マネを軸にスピード感溢れる攻撃を繰り出すリヴァプール、毎シーズンのように得点王争いに絡んでくるハリー・ケインを中心としたトッテナムなど、今のプレミアリーグには攻撃自慢のチームが揃っている。

そうした攻撃力の高さはデータにも表れており、今季ここまでプレミアリーグでは1試合平均2.85点のゴールが生まれている。英『TalkSport』によると、これは1967-68シーズンの3.02点に次ぐ数字なのだという。プレミアリーグのファンは世界的にも多いが、今季は得点が多く決まる特別に熱いシーズンを見ることができていると言えよう。

また特徴的なのはシュート精度の向上で、シュートが枠内に飛ぶ確率は2003-04シーズン以降では最多となっている。シュート数が増えたから得点が多く決まっているのではなく、精度が向上したことによって得点が増えたと考えられる。ケイン、サラー、セルヒオ・アグエロなど、彼らは得点を奪うのに多くのシュートを必要としない特別な選手だ。

確かに他のリーグと比較しても、プレミアリーグのチームは多くの得点を奪っている。現在はマンチェスター・シティが56得点、それに続いてリヴァプール(49得点)、トッテナム(46得点)、アーセナル(46得点)、マンチェスター・ユナイテッド(43得点)と、40点越えを記録しているチームも珍しくない。

試合数は異なるが、セリエAではまだどのチームも40得点には到達しておらず、リーガ・エスパニョーラも50得点奪っているバルセロナのみだ。リヴァプール、マンCによる首位争いも白熱しており、今のプレミアは実力者揃いのリーグとなっている。スピーディーかつ得点が多く決まる展開になっていることが人気を集める理由なのだろう。

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