近未来のスター選手生<リヴァプール編>

近い将来クラブを背負って立つことが期待される若手逸材を厳選して3名ずつ紹介していく。今回はリヴァプールの3選手だ。

・ハリー・ウィルソン(21歳)

16歳207日でウェールズ代表デビューはべイルを抜き同国最年少記録である。現在レンタル先のダービー(イングランド2部)でプレーしている。今シーズンはリーグ戦21試合に出場し、9得点をマークしている。

さらに、リーグカップではマンチェスターU相手にフリーキックを決め、チームを勝利に導いた。彼の武器は、左足の高精度のキックだ。今シーズンの多くは左足でのフリーキックやミドルシュートで得点をマークしている。武者修行を終え、夏にはリヴァプールに戻る可能性は大いにあるだろう。

・ライアン・ケント(22歳)

出典: https://www.gettyimages.co.jp/detail/ニュース写真/ryan-kent-of-rangers-celebrates-after-he-scores-the-opening-ニュース写真/1047174490

今シーズンはレンタル先のレンジャーズ(スコットランド)でプレーし、リーグ戦12試合に出場し、3得点をマークしている。彼の武器は鋭いドリブル突破が魅力的である。積極的に仕掛ける姿勢はチームのアクセントになるだろう。

ちなみにレンタル先のレンジャーズの指揮官はリヴァプールのレジェンド、ジェラードであり、彼から多くを学ぶ為(出場機会を多く得る為)に、レンタル延長もあるのではないだろうか。

・キ・ヤナ・フーバー(16歳)

プロデビューは突然訪れた。FAカップウォルバーハンプトン戦の前半6分に負傷したロヴレンに代わり出場した。試合は1-2で敗れたものの、16歳とは思えないほど堂々としたプレーを披露した。

試合後クロップ監督は、「デビューというのはこういう時があるものだよ。本当に必要とされるとき、十分なパフォーマンスを見せるかどうかが大事。何歳であるかは大事ではないんだ。彼(フーバー)はうまくやったよ」とコメントした。

元アイルランド代表FWのロビー・キーンは、英公共放送『BBC』の解説において、「リバプールのDFラインは、雑な場面が見て取れた。若いフーバーを除いてね。彼は素晴らしいよ。今日のディフェンスの中では最高かもね!」と賛辞を送った。

同じオランダ人であり、同じポジションでもあり、代表キャプテンのファンダイクというお手本がチームにいることも彼の成長に拍車をかけるだろう。

前節のマンチェスターシティ戦、FAカップのウルブス戦と公式戦連敗を喫したリヴァプール。だが、将来を嘱望される選手が数多くいる。クラブの未来は明るいと思っていいのではないだろうか。

© 株式会社愛幸