教科書通りにいかない関東の雪

13日(日)九州や関東では午前中に雨の降る所がありますが、全国的に曇りや晴れとなるでしょう。
14日(月・祝)も大きな崩れがないので、成人式で晴れ着を着るかたは、ふぶきのなか、式典会場へ移動することはなさそうです。

さて「都心でも雪!?」と注目されていた土曜日でしたが、12日の午前中に東京で初雪の観測がありました。
関東で雪が降るときの気圧配置は教科書的にいうと「南岸低気圧」です。ただ、今回は南岸低気圧による初雪ではありません。低気圧に先行して風と風がぶつかるエリアが東海道沖から伊豆諸島南部付近にできました。さらに上空でも風のぶつかり合いを活発化させる流れがあって降水域が広がり、初雪となったようです。今月末には気象予報士試験があります。試験で覚えた通りのようにはならない関東の雪だと実感した土曜日でした。

気象予報士・山田 真実

画像について:13日の天気予報。

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