築城400年に向けて福山城グッズ続々 「誇りを醸成して市外へPR」

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 広島県福山市内のメーカーや小売りの経営者たちのグループが、福山城グッズの製作・販売に取り組んでいる。2017年の発足から約10種類を商品化した。22年の築城400年に向け、市民の誇りを刺激し、市外へのPRに役立てたいと願っている。

 「福山城を販売で盛り上げる会」で、メンバーは現在13人。箕島町の洋服販売店ロケットの事務所で月に1度、グッズ作りの作戦会議を開く。「子どもたち向けに手作りできる品もあれば」「福山らしく備後絣(がすり)を使えないか」と意見を交わす。築城400年に向けた市の事業や城の歴史を学ぶことも欠かさない。

 福山城が浮かび上がる革製の名刺入れや家紋入りの石製ペーパーウエートなどを、駅周辺のイベントやメンバーの店舗で販売している。開発には本業で培ったものづくりやデザイン力を生かす。

 16年の熊本地震後、ロケットを営む同会の渡壁英史代表(54)が熊本市を訪れたことが発足のきっかけ。熊本城の石垣崩壊を、子どもからお年寄りまで深く悲しむ姿を見て、「城に込めた人々の思いの強さを痛感した」。城への市民の愛着を深めようと、知人たちに声を掛けた。

 将来、福山城のために役立てようと、売り上げの1割を同会でプールしている。渡壁さんは「城は福山のシンボル。もっと多くの人を巻き込みながらグッズを作り、22年に向けた市民の誇りの醸成と市外へのアピールにつなげたい」と力を込める。

福山城グッズを前に語り合う渡壁代表(手前左)たちメンバー