男女に分かれ「よいしょ」 五島「大宝の綱引き」

©株式会社長崎新聞社

 男女に分かれて綱を引き合い、豊作豊漁などを祈願する長崎県五島市玉之浦町大宝の綱引きが11日夕、地元の大宝寺近くの海岸であった。男性側が勝てば豊作、女性側なら豊漁とされる伝統行事で、女性側が勝った。
 この日は朝から、住民約30人が協力して、長さが約40メートル、直径が最大50センチほどの大綱を編んだ。日が暮れる頃には住民ら約100人が同寺に集まり、祈祷(きとう)をした後、全員で綱を抱えて海岸に運んだ。
 綱引きは7番勝負。太鼓が打ち鳴らされる中、「よいしょ、よいしょ」の掛け声で懸命に綱を引き合った。3勝3敗で迎えた最終戦を女性が制し、「豊漁の年」となった。終了後はぜんざいが振る舞われ、住民たちが冷えた体を温めた。近藤泰廣・大宝郷長(63)は「ミズイカやブリなどの大漁に期待したいが、まずは住民が元気で和気あいあいと暮らせる1年になれば」と話した。

懸命に綱を引く子どもたち=五島市玉之浦町