「校庭で左義長」対応二分 富山で中止、高岡、氷見で継続

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 富山市八尾町の杉原小と八尾小は、毎年1月に校庭で行ってきた左義長を今年は中止する。富山市教委が学校施設での禁止事項を定めた市立学校施設使用規則に基づき、昨夏に婦中町の3地区に学校敷地内での左義長を取りやめるよう通達したことを受け、中止を決めた。ただ県内では校庭での左義長を認めるかどうかについては地域によって対応が分かれている。環境への配慮を理由に既に廃止した地区や伝統行事として今年も継続する地区もあり、対応は定まっていない。

 杉原小の左義長は、周辺の左義長と統合して、1994年から実施していたが、安全面を考え昨年11月末に中止を決め、同12月、地域住民に配布している「学校だより」で知らせた。

 同小PTAの福井智之会長は「児童が伝統行事にふれるために、神主を呼んで本格的に行いたいと思っていたが、規則がある限り仕方がない」と話した。

 八尾小の左義長は99年に同校PTAが児童に伝統行事を体験させるため復活させた。昨年12月に「学校だより」で中止を知らせた。孫が同小に通っている八尾町西町の桐谷俊一さん(74)は「これがきっかけで文化が廃れてしまうのは残念」と話した。

 富山市中心部のとやま左義長まつりは、当初、富山城址公園内で御神火をたいていた。現在はダイオキシン発生に配慮して御神火を廃止し、現在は中央通り商店街で縁起物などの回収だけを行っている。立山町の岩峅雄山神社は環境への影響に配慮し、昨年、左義長を廃止した。

 高岡市では、4小中学校の校庭で左義長が行われ、14日には東五位児童クラブ連合会が東五位小の校庭で実施する。主催者側は「長く続いてきた伝統行事で代替地を探すことは難しく、これからも校庭で左義長を行っていきたい」としている。高岡市教委は「地域の伝統行事であり、きれいに片付けてもらっているので、問題にしたことはない」としている。

 氷見市速川小では14日、30年以上続いている公民館主催の左義長を校庭で行う。氷見市教委は、校庭の使用については各学校が地域との関わりの中で判断するとしており、指導などは行っていない。