土浦で開幕 ロバート・キャパ写真展 戦争の実情伝える

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ロバート・キャパの代表作「崩れ落ちる兵士」に見入る来場者=土浦市大和町、根本樹郎撮影

20世紀を代表する報道写真家、ロバート・キャパ(1913〜54年)が目撃した戦争と平和を追体験する写真展「平和への願いを込めて〜戦争写真家ロバート・キャパ展」(茨城新聞社主催、土浦市、同市教委共催)が12日、土浦市大和町の市民ギャラリーで開幕した。平和な暮らしを願い続けながら撮影した戦争の実情や、人々の情感を伝える作品を紹介し、キャパの足跡をたどる。2月11日まで。

会場には、兵士が撃たれた瞬間を捉えたとされる出世作「崩れ落ちる兵士」をはじめ、戦渦に生きる人々の恐怖や悲しみなどの情感を温かな視線で収めた作品や、画家ピカソとの交友の記録、日本で撮影されたものなどが並ぶ。展示された107点は、キャパの代表作品(決定版)を日本で唯一所蔵する東京都八王子市の東京富士美術館のコレクションの中から厳選した。

開幕式で茨城新聞社の小田部卓社長は「戦後73年が過ぎ、戦争の記憶が薄れてきている中で、戦争と平和を考える機会にしてもらいたい」と述べ、中川清土浦市長は「平和を願い続けたキャパの思いを、展覧会を通して多くの人と分かち合いたい」と話した。 (勝村真悟)