マチャド争奪戦に「ミステリー・チーム」が参戦か

ヤンキースがDJレメイヒューと契約し、獲得候補がフィリーズとホワイトソックスの2球団に絞られたと見られているマニー・マチャド争奪戦。しかし、話はそれほどスムーズには進みそうにない。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、これまで報道されてこなかった「ミステリー・チーム」がマチャド争奪戦に加わっている可能性があるようだ。

ヘイマンは今週の早い段階で、マーリンズが2014年にジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)に与えた総額3億2500万ドルを超える規模の契約を、マチャドが目指していることを報じていた。ところが、現時点でマチャドの希望を満たすようなオファーは届いていないという。ただし、フィリーズのオーナーであるジョン・ミドルトンは今オフの早い段階で、チームの戦力補強に惜しむことなく資金を投じる意思を明らかにしており、マチャドまたはブライス・ハーパーに巨額のオファーを提示する可能性が高いと見られている。また、フィリーズはオリオールズ時代にマチャドのメンターを務めていたボビー・ディッカーソンをベンチコーチとして招聘することが報じられている。

フィリーズ同様、ホワイトソックスもマチャド獲得に向けて積極的に動いており、今オフの戦力補強の一環として、マチャドの義兄弟であるヨンダー・アロンゾと、マチャド&アロンゾと親しい間柄であるジョン・ジェイをチームに加えている。こうした事情もあり、フィリーズとホワイトソックスの2球団がマチャド獲得の最有力候補に挙げられているというわけだ。

マチャドが要求する総額3億ドルを超えるような契約を提示できる球団は限られるが、どの選手の獲得レースにおいても「ミステリー・チーム」の存在は否定できない。ヤンキースが撤退、フィリーズとホワイトソックスが本命と見られているなかで、思わぬチームがマチャドを掻っ攫う可能性も十分にあるのだ。「ミステリー・チーム」が本当に存在するとすれば、決着が近いと見られていたマチャド争奪戦は面白くなりそうだ。

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