<全国高校サッカー>福島の願いあと一歩 尚志の快進撃止まる

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青森山田にPK戦で敗れて決勝進出を逃し、スタンドの応援団へあいさつに向かう大川主将(15)ら尚志イレブンと仲村監督(右端)

 さいたま市の埼玉スタジアムで12日にあったサッカーの全国高校選手権準決勝で、尚志(福島)は3-3からのPK戦で青森山田に敗れ、福島県勢初の決勝進出はならなかった。福島の思いを背負っての快進撃は終わったが、選手たちは「自分たちのサッカーはできた」(3年・MF大川健主将)と胸を張る。最後まで諦めず走り抜く姿は、全国のサッカーファンに強い印象を残した。

 試合は激しく点を取り合い、3-3の同点でPK戦にもつれ込んだ。青森山田の5人目のキックが成功して尚志の敗退が決まると、イレブンはがっくりと芝に膝を突いた。

 尚志は1、2回戦で九州の強豪校を相次いで退け、3回戦は前回大会の覇者前橋育英(群馬)も撃破。一躍大会の台風の目と言える存在となった。

 大会前はJヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)で合宿を行った。東日本大震災後に東京電力福島第1原発事故の対応拠点となり、昨年夏に一部利用が再開されたばかり。「福島の誇りと言える施設」(3年・FW二瓶由高選手)で、全国に挑む決意を新たにした。

 真っ向勝負で2大会前の王者を追い詰めたが、あと一歩及ばなかった。「90分間、尚志らしいつなぐサッカーを貫いてくれた」。仲村浩二監督は選手をたたえた。