<全国高校サッカー>足技で挑み 尚志・染野、全得点

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尚志―青森山田 後半30分、尚志・染野がハットトリックとなるゴールを決め、3-2とする。GK飯田

 尚志は青森山田を研究し尽くしていた。高い位置からのプレスは小刻みなパスワークでかわして揺さぶり、高さのある守備には足技で勝負を挑んだ。「自分たちのサッカーをやり切った」と選手は口をそろえる。PK戦は時の運。2大会ぶりの選手権王者を狙う相手を土俵際まで追い詰めたことを評価すべきだろう。

 全得点を挙げたのは2年生エースの染野。「競り合いで不利なら足元で勝つ」。素早い背後への抜け出しや鋭い切り返しを駆使してハットトリックを達成した。今大会を代表する青森山田のセンターバック三国も「ボールの収め方や速さが一味違う」と舌を巻くほどだった。

 尚志は昨季、プリンスリーグ東北を制覇。12月のプレミアリーグ参入決定戦は、戦前の予想を覆して横浜Mユースを破り、昇格を決めた。

 勢いに乗って臨んだ選手権。神村学園、東福岡と九州の難敵に競り勝つと、昨年優勝の前橋育英に対しても臆することなく攻め抜き、大金星を手にした。

 染野も参入戦から大きな成長を遂げた一人だ。来季はプレミアリーグで青森山田と戦う。「先輩の意志を引き継ぎ、借りを返す」と雪辱を誓った。(山本武志)