子ども役者、本番へ入念 むつ市の奥内歌舞伎、1月20日に新春公演

©株式会社東奥日報社

本番に向け「白浪五人男」の稽古に励む奥内小の児童たち

 地域に長く伝わる歌舞伎を継承している青森県むつ市の奥内歌舞伎保存会(井田昌則会長)は20日、第22回新春公演を行う。「子ども歌舞伎」に出演する奥内小学校1~6年生の児童たちは「本番を成功させたい」と、冬休みの間も懸命に稽古を重ねている。

 本番の会場で、稽古場にしている同小多目的活動室には10日、おなじみの演目「白浪五人男」に出演する10人と、「三番叟(さんばそう)」の舞い手2人の児童が集合した。

 五人男を演じる男女の児童たちは、「志ら浪」と書かれた傘を手に、次々と名乗りを上げる「稲瀬川勢揃(せいぞろ)いの場」を練習した。昨年12月22日から稽古に入った子ども役者たちは、既にせりふも所作も覚えている。「地域で子どもを育てる」という方針の井田会長は、姿勢や立ち位置だけでなく、礼儀作法も指導した。

 弁天小僧を演じる6年生の池田翔叶(ようと)君(12)は「初めての役なので、緊張している。花道で見せ場をつくりたい」と気を引き締めていた。井田会長は「うまく仕上がってきた。本番は、観客を感激させるような舞台になる」と語った。

 奥内歌舞伎は、今から120年以上前には村芝居として定着していたといわれる。いったん途絶えたが、1997年に復活上演を成し遂げ、2017年に第70回東奥賞を受賞した。

 今年の新春公演は20日午後1時、奥内小で開演。保存会の大人たちは「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」を上演する。