日本代表の歴代ユニフォームを見る!2012年「結束の一本線モデル」

5日に開幕したAFCアジアカップ2019。2大会ぶりの優勝を目指す日本代表は13日、グループステージ第2節オマーン代表に臨む。

過去の歴代日本代表ユニフォームを振り返る当企画。今回は2013年のコンフェデレーションズカップなどで着用した、「結束の一本線モデル」をご紹介。そのデザインが大きな物議を醸した一着だった。

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日本代表 結束の一本線モデル

2013年コンフェデ杯や、2014W杯アジア予選などで使われた「結束の一本線」モデル。その名の通り、胸の中央を走る一本のストライプが特徴あるデザインで、選手やサポーターを含めた「日本人の結束」を表現している。だがこの斬新なデザインに対し、発表当時のファンの反応は決して良いものではなかった。

日本代表 2012 adidas ホーム ユニフォーム

ホームは2012年2月のアイスランド代表戦でデビュー。一本線のデザインがクローズアップされがちだったが、ダークネイビー(adidasは「ジャパンDブルー」と表現)を基調としたカラーも新鮮だった。

基本的なコンプリートルックは、画像のようにネイビーで全身同色。ソックスにも一本線が入る。

中央を貫く真紅の一本線で、「どんな逆境にも負けず、困難な相手にもひるまない、チームとサポーターの結束」を表現。

2013年のコンフェデ杯は、通常のホワイトではなくイエローの特別なネームナンバーで大会に臨んだ。画像はメキシコ代表戦前、ドレッシングルームに用意されたユニフォーム。長友佑都のシャツは「TECH FIT(テックフィット)」だ。

日本代表 2012 adidas アウェイ ユニフォーム

アウェイキットは、2012年10月12日にサンドニで行われたフランス代表戦で初登場。香川真司が88分に決めた先制点がそのまま決勝点となり、0-1で勝利した。

コンプリートルックの基本形は、ホワイトの全身同色コーディネート。ソックスには真紅の一本線を水平にあしらう。

シャツには一本線を使わず、荒々しい毛筆タッチでブルーの八咫烏(ヤタガラス)を描いた。スリーストライプなど差し色には「ジャパンDブルー」を採用。

日本女子代表 2012 adidas ユニフォーム

女子代表(なでしこジャパン)は別カラーが登場。このユニフォームで2度のアルガルヴェ・カップ(2012年は準優勝、2013年は5位)や、EAFF東アジアカップ2013(準優勝)を戦った。

中央にはピンクの一本線。この色はダークネイビーとの親和性も高い。2011年のW杯を優勝したので、右胸にはチャンピオンパッチを装着。その関係で左側エンブレム下に胸番号を付けたが、これは世界的に見ても珍しいケース。

アウェイキットは男子の八咫烏とは異なり、なでしこジャパンの名前の由来になった「撫子(なでしこ)の花」を前身頃に描く。

日本代表 ロンドンオリンピック adidas ユニフォーム

男子(U-23)と女子(なでしこジャパン)は、ともに2012年のロンドン五輪に出場。ユニフォームは2008年大会同様に国際オリンピック委員会(IOC)の通達により、サッカー協会色、企業色を極力排除した仕様に変更となった。

ホームキットは男女ともに、一本線のデザインをそのまま採用。日本サッカー協会(JFA)のエンブレムと、adidasの象徴であるスリーストライプスを外している。

アウェイキットは男女共通のレッドジャージが登場。ただし、男子は五輪の全試合でホームを着用したため、このアウェイキットはテストマッチのみ使用となった。

デザインは日の丸を想起させるレッドを基調に、男子アウェイキットと同じく、毛筆タッチの荒々しい八咫烏を描いている。

ロンドン五輪は、男子は3位決定戦で韓国代表に敗れて4位。女子は決勝でアメリカ代表に敗れて準優勝という結果だった。

フットサル日本代表 2012 adidas ユニフォーム

フットサル日本代表は、2012年にタイで開催されたFIFAフットサルワールドカップに出場。三浦知良(横浜FC)が参加したこともあり、大きな注目を集めた。

フットサル代表のホームキットは、エレクトリックイエローの一本線が鮮烈。

アウェイキットもサッカー日本代表と同じく、ホワイトを基調に荒々しいタッチの八咫烏をイエローで描いている。

2000年6月以来、およそ12年ぶりに日本代表のユニフォームに袖を通した三浦知良。フットサル代表の一員として、自身初の「W杯出場」を果たした。

「結束の一本線モデル」は2013年10月のベラルーシ代表戦を最後に役目を終え、同年11月のオランダ代表戦からは後継の「円陣モデル」が登場する。

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