平成最後 長崎で成人式 歴史を後世に伝える 大人への“船出” りりしく 華やかに

 「成人の日」(14日)を前に13日、県内5市3町で成人式が開かれた。新成人は「自覚と責任を持つ」「大きく羽ばたきたい」と決意の言葉を述べ、それぞれの未来に向かって“船出”した。

 長崎市は茂里町の長崎ブリックホールであり、新成人約2750人が出席した。田上富久市長は「これからは新しい時代。みなさんの力に大いに期待している」と激励した。
 新成人を代表し、関西学院大2年の酒井大河さんが「平成最後の年に成人となる長崎生まれの新成人として、平成30年間の出来事と長崎が被爆地であることを風化させず後世へ伝え続ける」と決意表明した。
 会場では、振り袖やスーツなどに身を包んだ新成人たちが、久々に再会した友人らと笑い合い、記念写真を撮って楽しんでいた。
 長崎大2年の大石光瑠さんは「小学校の先生を目指している。家族や友人、子どもたちだけでなく、みんなのために働ける人になりたい」。4月から公務員になる予備校生の山下健太朗さんは「長崎に貢献し、多くの人に笑顔を与えられる大人になりたい」と言葉に力を込めた。
 長崎市の新成人は3870人(男1898、女1972)。

式に臨む新成人=長崎市、長崎ブリックホール

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