姫路駅「四味穴子重」(1350円)~京王百貨店新宿店・第54回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」今年の見どころ(1)

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

京王8000系電車・特急新宿行、京王電鉄京王線・下高井戸~明大前間

大河ドラマ「いだてん」がさっそく話題を呼んでいますが、昭和39(1964)年の東京オリンピックのマラソンは「甲州街道」をコースに、飛田給(とびたきゅう)折り返しで行われました。
この甲州街道に沿って、“韋駄天走り”を見せるのが京王線の特急電車。
かつては新宿~京王八王子間を最速35分で運行、停車駅が増えた今も40分あまりで、新宿副都心と多摩地区をスピーディーに結んでいます。

京王百貨店新宿店

この週末、午前中の特急新宿行は、沿線から見ていると、なかなかの盛況ぶりでした。
乗客の皆さんのお目当ては、やっぱり「駅弁」なのかも(!?)しれません。
今年(2019年)も、京王百貨店新宿店「第54回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が、1月9日(水)から22日(火)までの2週間にわたって開催されています。
大阪・阪神、熊本・鶴屋の駅弁大会と共に、「三大駅弁大会」と呼ばれる名物催事です。

(第54回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会)
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2019/index.html

京王百貨店・河野孝彦統括マネージャー

“駅弁の甲子園”の異名も持つ、京王百貨店新宿店の駅弁大会。
全国には“京王の駅弁大会がきっかけ”で生まれて、地域に定着していった駅弁も数多く見られますので、駅弁の「いま」を見る上では、とても大事なポイントとなります。
今回は、京王百貨店新宿店の河野孝彦統括マネージャーに、第54回大会の見どころや開催に当たってのご苦労などを伺いました。

稚内駅立売商会ブース

―ズバリ、54回大会の見どころは?

平成10(1998)年から始まった“対決シリーズ”、今回は「四味(よんみ)食べ比べ対決」をメインに行っています。
「4つの味」で対決となったのは、平成25(2013)年の第48回大会でブレイクした「稚内駅立売商会」の「食べくらべ四大かにめし」(1400円)を「また食べたい!」というお客さまのアンケートが多かったことがきっかけです。

(稚内駅立売商会)
https://www.wakkanai.ekiben.ne.jp/

新杵屋ブース

―「四味(よんみ)」というネーミングはどうして?

「四味(よんみ)」と銘打ったのは、平成28(2016)年の第51回大会で人気を博した米沢駅・新杵屋の「三味牛肉どまん中」がヒントで、1つ増やして「四味」としました。
そこで今回も、新杵屋さんにご協力いただいて「牛肉どまん中」のしょうゆ・しお・みそ・カレーが一度に食べられる「味くらべ牛肉どまん中」(1500円)を開発していただきました。

(新杵屋)
http://www.shinkineya.com/

※参考:米沢駅「牛肉どまん中」の各シリーズ
(しょうゆ)
http://www.1242.com/lf/articles/70113/?cat=gourmet,life&feat=ekiben
(しお)
http://www.1242.com/lf/articles/70397/?cat=gourmet,life&feat=ekiben
(みそ)
http://www.1242.com/lf/articles/70700/?cat=gourmet,life&feat=ekiben
(カレー)
http://www.1242.com/lf/articles/70776/?cat=gourmet,life&feat=ekiben

まねき食品ブース

―カニ、牛肉と来て、もう1つが「穴子」となったのはなぜですか?

じつは今回の対決に当たって、全国の駅弁屋さんに何軒かお声掛けをしました。
この“四味対決”が成立するためには、食材の様々な調理法を持っている駅弁屋さんでないとお願いすることが出来ないんです。
その中で姫路駅の「まねき食品」さんが、穴子でご協力いただけることになりました。
出来上がってきて、穴子のいなり寿司まで入った力作に私たちもびっくりしました。
4つの味のバリエーションがあるので、お客さまにもたっぷりお楽しみいただけるのではないかなと思っています。

(まねき食品)
http://www.maneki-co.com/

―このほかには、どんな「対決」がありますか?

いつもの「牛肉対決」は今回、牛肉の“ブランド”にこだわって、全部新作としてバージョンアップさせた「新作ブランド牛肉対決」を行っています。
常陸牛、松阪牛、佐賀牛、鹿児島黒毛和牛の4つのブランドが集まりました。
加えて「新作海鮮弁当対決」では、新潟ののどぐろ、広島の穴子、福井のカニ、いわきのうにとバラエティに富んだ新作弁当の対決をお楽しみいただけます。

(京王百貨店新宿店・河野統括マネージャーインタビュー、つづく)

四味穴子重

きょうは目玉企画「四味食べ比べ対決」から、姫路駅の「四味穴子重」をピックアップ!
全国の駅弁に精通している京王百貨店新宿店の皆さんも唸らせた力作とあれば、これは注目しないわけにはいきませんよね!
包装の片隅に「穴子好き限定」と銘打つほど穴子づくし!
でも、4つの味が楽しめるということは、「4つの製造工程がある」ということなんです。

四味穴子重

【おしながき】
・酒蒸し穴子のあなご飯
・焼穴子のちらし寿司
・炙り煮穴子のあなご飯
・刻み焼穴子のいなり寿司

四味穴子重

確かにこれは力作!
穴子の蒸し、焼き、煮るという3つの仕込みがある上、実演を見る限り、あなご飯に使われる、まねき食品自慢の「えきそば」の出汁を使って炊いた「だしめし」だけが共通。
ちらし寿司は酢飯、いなり寿司はお揚げに詰められた酢飯・・・これらを職人技で一気に詰め込んでいくわけですから、さすが創業130年の老舗のプライドを感じさせてくれます。

京王5000系電車・区間急行本八幡行、京王電鉄京王線・下高井戸~明大前間

駅弁大会はとかく見た目の食材でイメージを膨らませがちですが、せっかくの実演販売、職人さんのご苦労にも想像力を働かせてみると、また違った美味しさが感じられるもの。
じつは駅弁って、テレビ的に楽しむより、ラジオ的に楽しんだほうが、圧倒的に美味しさが増すんですよね。
次回は、明日(15日)までの限定駅弁と共に、インタビューの続きをお届けします。

駅弁 望月崇史 ライター望月 駅弁膝栗毛