連邦政府一部閉鎖で ニューヨーク行政にも影響

美術館や博物館の閉鎖、国立公園のゴミ回収など

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メキシコ国境の壁建設予算をめぐる与野党対立で連邦政府機関の一部閉鎖となっている問題で4日、トランプ大統領は民主党のペロシ下院議長やシューマー上院院内総務に対し、予算案に壁建設費が盛り込まれない限り、「閉鎖は何か月どころか何年でも続くことになる」と言い渡したことを明らかにした。

 トランプ大統領は6日、建設費確保のための国家非常事態宣言を出すかもしれないと表明した。国家の存亡に関わる緊急事態の際は議会の承認を得ずして米軍を動員することができるが、壁建設費用を国防予算から支出するという。ただし、これが国家の存亡に関わることなのかを疑問視する見方は多い。不法移民流入阻止を掲げ壁建設にこだわるトランプ大統領と下院多数派を奪還した民主党との対立は深く、予断は許さない状況だ。

 影響の少ないところからと、ワシントンDCのナショナルギャラリーと17のスミソニアン博物館群すべてと国立動物園も閉鎖。全米各地の国立公園はオープンしていてもトイレが使えず、ゴミも回収されないところが多数出ている。行政にも影響は出ており、内国歳入庁(IRS)は税徴収と国有資産の管理、脱税取り締まりは続けているものの税還付や問い合わせへの対応は滞っている。商務省は貿易統計など一部の経済指標も発表を見合わせている。

 ニューヨークエリアで閉鎖中のおもな連邦関連施設(1月7日現在)。

 国定史跡=以下は閉鎖中。ハミルトン・グレンジ、アフリカ人墓地国立記念碑、グラント将軍の墓、フェデラルホール、セントポール教会、エレノア・ルーズベルトの家、フランクリン・ルーズベルト邸、バンダービルト邸、ウイメンズ・ライツ国立歴史公園など。

 国立公園=オープンしているが訪問者サービスはないのがアパラチアントレイル、サガモアヒル、アッパーデラウェア。以上はトイレは使えるという。クイーンズからブルックリン、スタテン島、ニュージャージーにまたがるゲートウェー・ナショナル・レクレーションエリアはオープンしているが訪問センターは閉鎖でトイレは使えず、ゴミ回収もなし。エリス島はNY州政府が費用を肩代わりし通常通りオープンしている。

 博物館・美術館=閉鎖中はアメリカ・インディアン博物館、クーパー・ヒューイット・スミスソニアン・デザイン博物館など。