熊本城をカラスが”占拠” 夕暮れ時の大群…就寝前に集合

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熊本城の周辺を飛ぶカラスの大群=11日午後5時40分ごろ、熊本市中央区(小野宏明)
熊本城内の木々に止まったカラス。上の建物は数寄屋丸=10日午後4時40分ごろ、熊本市役所から撮影

 熊本城に“黒い城主”現る!? 熊本地震の復旧工事が進む熊本城周辺では、夕暮れ時にカラスが大挙して飛び交う姿が見られ、観光客や市民らを驚かせている。

 12日午後5時過ぎ、熊本市中央区の通称・長塀通りからお城を眺めていると、どこからともなく次々とカラスが集まり、樹木に止まったり、上空を旋回したり。数十分後に集団で南側の花畑町の方へと飛び始めた。行幸橋近くの加藤清正像の上を何百というカラスの群れが覆い、その様子を仰ぎ見た市民らは「何あれ」「やばい」と声を上げていた。

 この現象について、熊本博物館の学芸員・清水稔さん(48)は「季節的なもので、特に今年はカラスが多いというわけではない」と話す。清水さんによると、カラスは繁殖期にあたる春と夏は雄雌のペアで行動するが、秋と冬は群れで過ごすことが多い。カラスの「ねぐら」は山や竹林など人間がいない静かな場所で、就寝前にいったん集まる習性があるらしい。お城あたりがねぐら入りする前の集合場所になっているようで、「集団でいるから多く見えるのでは」と推測する。

 「カラスはよほどのことがない限り、人間を攻撃したりしない」と清水さん。熊本城の工事関係者は「いま工事に影響はないが、カラスに追いやられたハトが工事中の天守閣の内部に潜り込んで、巣を作ったりしたら困る」と渋い表情を浮かべていた。(飛松佐和子)

(2019年1月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)