聖地巡礼バス利用順調 高野山-熊野、外国人が増加

©株式会社紀伊民報

 世界遺産の高野山と熊野をつなぐ「聖地巡礼バス」の利用者が着々と増えている。2018年は3829人で、17年に比べ1・19倍、16年に比べると1・67倍に増えた。4月から11月まで毎日運行しており、観光客の二次交通として定着してきた。

 高野山と熊野の観光はセットでPRされることが多いが、両地域を直結する定期交通便はなかった。そこで、13年から和歌山県田辺市など関係自治体やJRらが協力して、高野山駅前(高野町)―熊野本宮大社前(田辺市)を結ぶバスを運行。16年から現行の協議会が運行を支援している。

 利用者増加の背景には外国人の利用がある。18年は1683人で、4割以上を占めた。年々割合が増えている。協議会のホームページ(HP)は英語やフランス語、ドイツ語、中国語など8カ国語に対応。インターネットを通じた広告も出して、海外での認知度向上を図ってきた。

 最も利用が多いのは、午前に高野山を出発する便(9時45分発)。本宮大社前には午後2時17分に着くため、周辺を観光して本宮町に宿泊し、新宮市、那智勝浦町に向かうケースが多い。春と秋の利用が多く、月別で最も多いのは11月の666人。

 4~8月の利用者アンケートによると、7割が高野山―本宮の乗車。2割5分は高野山―龍神村(田辺市)で、龍神村に宿泊するケースも多い。残りは龍神村から田辺市街に向かっている。

【聖地巡礼バス利用者】