希少魚アユカケ、児童に人気 富田川で捕獲

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 和歌山県上富田町市ノ瀬の富田川で、希少魚のアユカケ=カジカ科=が見つかった。全長約25センチ。捕まえた地元の男性が市ノ瀬小学校へ持ち込み、児童を喜ばせた。

 アユカケは日本の固有種で、別名カマキリ。灰褐色の体に黒っぽい帯上の模様がある。名前の由来は、えらぶたにとげがあり、アユを掛けて捕らえるといわれることによる。県レッドデータブックによると日高川以南の河川に生息するが、個体数は減少し続けており、絶滅の危機にひんする絶滅危惧1類に選定されている。

 同町下鮎川の自営業、小出万次さん(60)が9日、富田川へテナガエビを捕りに行った時にアユカケを見つけた。「この辺では『ぼっかい』と呼ばれ、自分が子どもの時には川でよく見掛けたが、ここ15年ほどは見ていない」という。小出さんは地元の子どもたちに喜んでもらおうと近くの市ノ瀬小にアユカケを持ち込み、水槽で飼育された。

 珍しいアユカケは児童たちに人気で、3年生の北井良樹君は「顔が面白い」と見入っていた。

【富田川で見つかったアユカケ(上富田町市ノ瀬で)】