しっかりと人間ドラマを描く「いだてん」、第2話レビュー

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■近代をテーマに大河をクドカンはどう料理した?  2019年1月6日から、大河ドラマとしては33年ぶりに近代をテーマにして始まった「いだてん~東京オリムピック噺~」だが、初回は視聴率15.5%を記録した。宮藤官九郎の脚本により、前半を中村勘九郎、後半を阿部サダヲという豪華主人公のバトンタッチ形式で進むのだが、怒涛の第1話に今年の大河に期待した人も多いだろう。

 第1話はほとんど今年の大河の説明的なものが中心であり、さらに日本にオリンピックを根付かせようとした嘉納治五郎のエピソードが多く語られた。その流れを受け、2話では前半の主役である金栗四三(中村勘九郎)の物語に軸が移っていく。

■四三と治五郎の出会い  嘉納治五郎(役所広司)の考えによって開かれたオリンピック予選会。そのマラソン部門にて非公式ながら世界記録を出した金栗四三。彼の出現に治五郎は歓喜したが、実は遠い昔から2人は自然と出会っているようだった。

 時は遡り明治24年、この年に四三は熊本にて生を受けた。父の身体は病弱であったが、地元の学校まで走って通っていた四三の身体は自然と丈夫になっていった。さらに、四三は知り合いの出産時を見たときに呼吸法が独特であることに気付き、これを走るときに応用することを思いついたのだった。

 ある日、熊本の学校(現在の熊本大学)に治五郎がやってくるという話が地元に流れ始める。四三の父は治五郎に抱っこしてもらえれば丈夫な身体になると信じ、彼に会うため約40キロもある道のりを2人で歩いて向かうことになった。

 何とか歩いて辿り着くも、父はすでに息も絶え絶え。四三は父の思いを受けてなんとか治五郎に抱いてもらおうとするも、人が多すぎて見ることさえままならなかった。そこで、その場に居合わせた夏目漱石に抱いてもらい、なんとか姿だけ見ることができた。

■嘘をつき続けた父と、彼の思いに応えようとする四三  明治38年。日清戦争などで日本が騒がしくなる中、成長した四三は父の考えである「お国のために戦う」という教えの影響もあって兵学校に進みたいと考える。しかし、視力の問題からその夢もかなわず落胆していると、幼馴染のスヤ(綾瀬はるか)と出会う。

 彼女は「身体は国のためでなく、自分のために使えばいい」など的確なアドバイスをおくり、四三の悩みを解決していく。新しい価値観によって人生が変わる思いがした四三だが、その中で父が危篤に陥ってしまう。最後まで「四三は治五郎に抱いてもらった」と嘘をつき続けた父だが、最後は真実を伝えようとする四三。だが、四三の兄はそれを制するのだった。

 四三の幼少期について主に語られることになった第2話。将来はオリンピック予選会で出会う四三と治五郎だが、意外な部分で出会った事実が興味深いところである。さらに、四三は大学への進学を決めるのだが、そこでまた治五郎とすれ違うのか気になるところだ。

 「いだてん~東京オリムピック噺~」はNHKで毎週日曜20:00から放送中。