一蘭 ニューヨーク・ミッドタウン店広報  ケイラ・コープランドさん

仕事の内容は?

ケイラ・コープランドさん インディアナ州出身。2012年に1年間、日本に留学。18年に一蘭に入社、広報を務める。日韓英独⻄の5カ国語を話すことができる。www.ichiranusa.com

一蘭で広報とマーケティングをしています。公式ウェブサイトやSNSアカウント、レビューサイトの管理者として、お客さまの依頼や質問に答える他、最近はイベント企画の立案や装飾も担当しました。一蘭ブランドの伝え手として、日本のラーメン文化がどうすればニューヨークの人に伝わるのか、日々考えています。

一蘭との出合いは?

インスタグラムなどSNSを用いた広報活動も展開中。インフルエンサーたちと共に仕事をしたりと、幅広い業務を行っている

大学は日本語専攻で、1年間、日本留学もしました。語学力を生かした仕事をしたかったのですが、私の故郷インディアナ州ではあまりなくて。どうしようかと考えているときに、友人を訪ねたニューヨークの、日本と似ている街並みにひかれました。そして偶然、一蘭がマーケティングのポジションを募集していて、やってみたいと思いました。

もともと日本に興味を持っていたのですか?

日本語は、日本文化をより深く知るために勉強を始めたそう。日本語でのカラオケが趣味の他、落語を自分でやることも

はい。10代のころ、宇多田ヒカルの曲を聴いたのがきっかけです。歌詞の日本語を辞書で調べると、表現が細やかで奥が深く、学ぶのが楽しかったんです。

一つのことを知ると、その背景やストーリーまで知りたくなるのが私の性格。そうした面は、いま仕事をする上でも役立っています。一蘭という会社は、まるで小説。会社の歴史の中に面白いストーリーがたくさんあるので、それを読み解くことで会社の哲学やこだわり、ラーメン文化を伝えることにもつながります。

仕事で一番大変なことは何ですか? 

花井伊織さん 「一蘭」広報マネジャー 自社のさまざまな活動や企業理念をPRする以外にも、ウェブを使ったマーケティングで一蘭を世界に発信する、重要なポジションで活躍するケイラさん。一蘭ニューヨークに欠かせない、大事な仲間です。

日米の文化の違いですね。日本人は専門性を大事にしていますが、アメリカでは、色々なことを試したいと思っている人が多い。少ないメニューや、「味集中カウンター」などのユニークな店内は、一蘭のラーメンを精一杯楽しめるように作られたということを、きちんと説明しなくてはいけません。そのためには英訳だけでなく、発祥地・福岡の文化を伝える必要があり、日々勉強しています。

仕事でうれしかったことは?

アニメイベント「アニメNYC」でのブース出展を決めたこと。これまで一蘭のファンは、食べ物に関心の強い、いわゆるフーディーの人たちが中心でした。一方、ニューヨークではアニメや漫画の人気が高く、日本に関心のある人は他にもたくさんいると感じていました。

そういった人たちにも一蘭を認知してほしくて、一蘭の文化を紹介するブースの出展を考えました。主催者側から承認の連絡が来たときは、とてもうれしかったですし、イベント自体も成功してよかったです。

今後の目標は?

一蘭ブランドがアメリカのマーケットで成功するように頑張りたい。アメリカの他都市、例えばベジタリアンが多いカリフォルニアなどでも一蘭の文化が広がるように、アイデアや工夫を日本側にも伝えていきたいです。

学習は終わりがないので、日本語にも、ずっとチャレンジしたいですね。

『若者の日常チェック!』
**彼らは日常をどうやって過ごしているのか。
仕事場、オフの姿を追う。**

アニメやゲームも好きなケイラさん。写真は休日にコスプレをしたときのもの

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