仕事の内容は?
一蘭で広報とマーケティングをしています。公式ウェブサイトやSNSアカウント、レビューサイトの管理者として、お客さまの依頼や質問に答える他、最近はイベント企画の立案や装飾も担当しました。一蘭ブランドの伝え手として、日本のラーメン文化がどうすればニューヨークの人に伝わるのか、日々考えています。
一蘭との出合いは?
大学は日本語専攻で、1年間、日本留学もしました。語学力を生かした仕事をしたかったのですが、私の故郷インディアナ州ではあまりなくて。どうしようかと考えているときに、友人を訪ねたニューヨークの、日本と似ている街並みにひかれました。そして偶然、一蘭がマーケティングのポジションを募集していて、やってみたいと思いました。
もともと日本に興味を持っていたのですか?
はい。10代のころ、宇多田ヒカルの曲を聴いたのがきっかけです。歌詞の日本語を辞書で調べると、表現が細やかで奥が深く、学ぶのが楽しかったんです。
一つのことを知ると、その背景やストーリーまで知りたくなるのが私の性格。そうした面は、いま仕事をする上でも役立っています。一蘭という会社は、まるで小説。会社の歴史の中に面白いストーリーがたくさんあるので、それを読み解くことで会社の哲学やこだわり、ラーメン文化を伝えることにもつながります。
仕事で一番大変なことは何ですか?
日米の文化の違いですね。日本人は専門性を大事にしていますが、アメリカでは、色々なことを試したいと思っている人が多い。少ないメニューや、「味集中カウンター」などのユニークな店内は、一蘭のラーメンを精一杯楽しめるように作られたということを、きちんと説明しなくてはいけません。そのためには英訳だけでなく、発祥地・福岡の文化を伝える必要があり、日々勉強しています。
仕事でうれしかったことは?
アニメイベント「アニメNYC」でのブース出展を決めたこと。これまで一蘭のファンは、食べ物に関心の強い、いわゆるフーディーの人たちが中心でした。一方、ニューヨークではアニメや漫画の人気が高く、日本に関心のある人は他にもたくさんいると感じていました。
そういった人たちにも一蘭を認知してほしくて、一蘭の文化を紹介するブースの出展を考えました。主催者側から承認の連絡が来たときは、とてもうれしかったですし、イベント自体も成功してよかったです。
今後の目標は?
一蘭ブランドがアメリカのマーケットで成功するように頑張りたい。アメリカの他都市、例えばベジタリアンが多いカリフォルニアなどでも一蘭の文化が広がるように、アイデアや工夫を日本側にも伝えていきたいです。
学習は終わりがないので、日本語にも、ずっとチャレンジしたいですね。
『若者の日常チェック!』
**彼らは日常をどうやって過ごしているのか。
仕事場、オフの姿を追う。**