事故死者、初のゼロ 2018年の豊後大野市内【大分県】

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冬の事故ゼロ運動出発式で、パトロールに出発する県警交通機動隊員ら=昨年12月、豊後大野市役所

 豊後大野署は2018年、管轄する豊後大野市内で交通事故死者ゼロを達成した。県警によると、臼杵市野津町も管内だった旧三重署時代を含め、記録が残る1955年以降で初めて。関係者は「啓発活動や取り締まりを地道に続けたい」と話している。

 豊後大野署によると、近年の死者数は▽2017年 3人▽16年 4人▽14、15年 各2人。国道は326号、57号(中九州横断道路)など5本が走り、オートバイによる死亡事故が毎年起きたため、速度取り締まりや県警交通機動隊の白バイによるパトロールを強化した。また、道の駅などで中高年層を中心としたライダーへの啓発活動を続けている。

 16、17年には、道路横断中の高齢者が車にはねられて死亡する事故が発生。パトカーの赤色灯をつけて巡回する「キラキラ作戦」や、横断歩道でのマナーアップをドライバーに呼び掛けている。同時に、歩行環境シミュレーターなどを使った危険予測トレーニングを高齢者が集う会合で実施している。

 18年の総事故件数(767件)のうち人身事故は67件(速報値)。その約半数に高齢者が関わっているという。「事故防止の特効薬はない。しっかり啓発を続けたい」と同署交通課。

 市交通安全対策推進協議会事務局の市総務課は、加盟する交通安全団体や自治会、学校、職域による活発な街頭啓発の効果を挙げる。昨年4月には、運転免許を自主返納した70歳以上の市民に1万円分のタクシー、バス乗車券を交付する支援事業を始めた。「昨年末までの交付数は116件。安全のために決断した方々を少しでも支えたい」